2021 Fiscal Year Research-status Report
上肢の筋の構造から高齢者の動作遂行能力を明らかにする
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21K17504
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Research Institution | Hiroshima Cosmopolitan University |
Principal Investigator |
石倉 英樹 広島都市学園大学, 健康科学部, 講師(移行) (60781705)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | サルコペニア / フレイル / 骨格筋 / 握力 / 超音波 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、超音波画像診断装置と筋電図解析装置を用いた骨格筋の質的な変化について評価を行い、サルコペニアとの関連性を見出すことで、サルコペニア・フレイルの予防に貢献することである。特に、研究の初年度である2021年度の目的は、ポータブル超音波画像診断装置を用いて、「浅指屈筋」「深指屈筋」の骨格筋評価を検証することであった。 2021年度に実施した内容は、把握動作時において、筋力の発揮と超音波画像診断装置を用いた筋線維の形態変化や、筋電図を用いた筋活動の評価を行うことで、ポータブル超音波画像診断装置による「浅指屈筋」「深指屈筋」の評価が可能か検証を行った。複数の超音波画像診断装置による「浅指屈筋」「深指屈筋」の形態について、安静時から最大筋力発揮時までの筋線維の形態的変化を評価した。また、その際の「浅指屈筋」「深指屈筋」の筋電図活動を評価し、実際の筋活動と筋の形態変化について評価も行い、機器による差異について検証を行った。 結果は、超音波画像診断装置の機器による差異もほとんどなかった。また、筋電図上の筋活動・筋力発揮に相関して、「浅指屈筋」「深指屈筋」の筋厚増大を認めた。このことから、ポータブル超音波画像診断装置による「浅指屈筋」「深指屈筋」の骨格筋評価にも有効であると考えられる。 今後は、健常成人を対象に、握力発揮時の「浅指屈筋」「深指屈筋」の形態変化について、筋電図測定・超音波画像診断装置を用いて解析を行っていく。また、これらの評価結果と、運動習慣や日常生活動作との関係について分析することで、動作遂行能力との関係性について明らかにしていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究遂行に関して、新型コロナウイルス感染症による影響はあったのものの、大きな問題はなく2021年度の目的通りに進行している。 本研究課題において、2021年度は、ポータブル超音波画像診断装置の検証を行うことを目的にしていた。そのため、研究に必要な物品を準備し、研究を実施した。 新型コロナウイルス感染症による影響については、感染拡大時期において、一時的に所属研究機関の人の流入制限などがあり、被験者の確保などができない時期があったものの、年度全体の研究遂行には問題がなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の研究計画は、健常成人を対象に、握力発揮時の「浅指屈筋」「深指屈筋」の形態変化について、被験者を募集して調査を行っていく。 研究を遂行する上で留意すべき点として、新型コロナウイルス感染症の再拡大がある。2022年5月現在、新型コロナウイルス感染症については、緊急事態宣言等発令されていないものの、感染者数が低くない水準で推移している。そのため、実験に際しての感染などが起こらないよう、感染対策に十分配慮し、速やかに研究を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
2021年度の実験について、新型コロナウイルスに関わる感染症対策を考慮し、一度に多くの被験者を対象とした実験を行っていない。そのため、研究補助者を依頼せずに実験を行ったことにより、人件費・謝金や消耗品が次年度使用額として生じた。翌年度の使用として、消耗品や人件費として使用していく予定である。
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