2022 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of pulmonary rehabilitation for patients with pulmonary hypertension; Focusing on pulmonary hypertension during exercise
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21K17508
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
稲垣 武 千葉大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (00770695)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 肺高血圧症 / 呼吸雨リハビリテーション / 運動時肺高血圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、肺高血圧症患者に対する右心カテーテル検査中に心肺運動負荷試験を施行し、運動時肺高血圧の有無と程度、運動耐容能を評価することで、運動時肺 高血圧の病態生理と呼吸リハビリテーション実施後の肺高血圧増悪の有無を検討し、現行の運動処方での呼吸リハビリテーションの効果・安全性を明らかにする ことを目的とした前向き研究である。院内の倫理審査を受け、既に承認されたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴 う病床稼働や心臓カテーテル検査の件数の制限、呼吸器内科医のマンパワー不足により、開始できない期間が長かったため、研究期間延長の審査を受け、承認された。現状は、1例のCTEPH患者に右心カテーテル検査中の心肺運動負荷試験を行い、外来呼吸リハビリテーションに移行した。心肺運動負荷試験中の運動時肺高血圧は見られなかった症例で、運動療法の指導も円滑に行えた。現在は定期外来受診時に継続的な指導を行なっている。今後も症例を蓄積していく予定である。本年は、研究の意義を深めるために、予備的研究の症例蓄積・症例の振り返り、追加解析等を行い、雑誌編集者のインタビューや、第32回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会のランチョンセミナー、一般演題での発表等を通じて公表を行なった。 稲垣武:肺動脈性肺高血圧症に対するリハビリテーション;第7回日本肺高血圧・肺循環学会学術集会 2022年7月3日 稲垣武,田邉信宏,寺田二郎,重田文子,須田理香,杉浦寿彦,坂尾誠一郎,巽浩一郎,村田淳:肺高血圧症患者に対する外来呼吸リハビリテーションの身体活動性改善効果と長期安全性について;第7回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会関東支部学術集会 2022年6月4日
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上述した通り、院内の倫理審査を受け、既に承認されており、呼気ガス分析装置や心臓カテーテル検査台で使用できる自転車エルゴメーター等物品の準備も整っ ている。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う病床稼働や心臓カテーテル検査の件数の制限、呼吸器内科医のマンパワー不足により、研究期間の延長を要するためその申請手続きも行なった。2023年に入り、1例目の右心カテーテル検査中の心肺運動負荷試験を行い、その後の外来リハビリテーションに移行してフォローアップ中である。今後も症例が蓄積できるように体制を整えていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
上述した通り、新型コロナウイルスの影響で研究開始までに時間を要した。感染は落ち着いており、次年度は症例を蓄積していく予定である。右心カテーテル検査中の心肺運動負荷試験の手技が円滑にいくよう、機器の整備や手順の確認、分担医師へのオリエンテーションを継続的に行いつつ、呼吸訓練器具の購入、療養日誌の準備なども行なっている。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って、試験の開始が遅延したため。次年度は症例数の蓄積に伴って機材、消耗品、旅費等の申請を行う予定である。
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