2022 Fiscal Year Research-status Report
Effect of peripheral magnetic stimulation below the motor threshold combined with rehabilitation treatment
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21K17520
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
松浦 広昂 藤田医科大学, 医学部, 講師 (80801696)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 磁気刺激 / 運動閾値 / 感覚閾値 |
Outline of Annual Research Achievements |
運動閾値未満の電気刺激を用いる経皮的電気刺激(TENS)は痙縮,慢性疼痛の軽減,運動機能改善等に有効であると報告されている.ただし,電気刺激では刺激時に皮膚のピリピリ感などが生じるため,臨床的にはあまり用いられていない.われわれは運動閾値未満の磁気刺激を与える小型の器機を開発した.この器機の刺激強度は運動閾値未満かつ感覚閾値未満であるため,刺激時の疼痛は生じない.2021年度はこの器機を装着しながらのリハビリテーションを行い,その実現可能性を検討した.回復期リハビリテーション病棟入院中の脳卒中患者10名の麻痺側前腕,運動器疾患患者10名の健側大腿に器機を装着し,通常訓練を行った.患者に器機の使用感を7段階のLikert Scaleで尋ねたところ結果は良好であり,磁気刺激を行いながらの通常訓練が十分実用的と考えられた.2022年度は足関節底屈筋群の痙縮に対して本装置を用いて即時的な痙縮軽減効果を呈した脳卒中患者の1例報告を日本リハビリテーション医学会秋季学術集会にて行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,運動機能障害を持つ患者を対象にその効果を検討した.痙縮軽減効果を認めたため,予定通り研究の進行が可能である.
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は引き続き回復期リハビリテーション病棟入院中の患者に器機を装着した状態でリハビリテーション治療を行い,その効果の検証を行う.疾患名,障害名,障害の重症度をマッチさせた,器機を装着せずにリハビリテーション治療を行った群とその効果を比較検討する予定である.
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