2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of an exercise program to prevent new vertebral fractures and kyphosis after kyphoplasty
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21K17533
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
峯玉 賢和 和歌山県立医科大学, その他部局等, 医療技師 副主査 (10868756)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 椎体骨折 / 運動療法 / 椎体形成術 / 骨粗鬆症 / 理学療法 / 後弯変形 / 続発骨折 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、椎体形成術後の続発性骨折と後弯変形を予防する効果的な運動療法を明らかにすることを目的としている。計画では、①背筋筋力増強に有酸素運動とバランス練習を加えた複合運動は椎体形成術後の続発性骨折と後弯変形の予防に対して有効か、②運動と認知課題を同時に行うDual-task運動を行うことで複合運動の効果をさらに向上させることができるかを検証する予定である。 現在、①にとりかかっているところで、椎体形成術の退院後に外来リハビリテーションに通院し、継続して複合運動を行った症例と、外来通院はなく継続して行っていない症例のデータを前向きに集めている。概ね、予定の症例数は確保できているが、最終フォローアップ期間である1年の追跡調査が完了していない状況である。中間解析においては、複合運動継続群44例と非継続群35例が包括され、3か月後の時点では、複合運動継続群は非継続群に比べ、片脚立位時間が有意に改善していた。しかしながら、主要アウトカムである続発骨折の有無、転倒の有無、および後弯変形の進行予防に関しては、両群で有意差は認められなかった。これらに対する複合運動の有効性を評価するためにはあるため、追跡期間が3か月と短いため、追跡期間を延長した解析が必要である。引き続き、症例を集め、1年まで追跡調査を行う予定である。 また、椎体形成術後の効果的な運動療法を確立する上で重要となる続発性骨折に関連するリスク因子の検討も行った。本解析では、3か月の追跡期間中、30例中6例が隣接骨折をおこしており、骨折までの期間は平均術後2週間以内であった。手術までの期間が長い、椎体圧壊が重度、体幹筋量が少ない、片脚立位時間が短い症例が、続発性骨折のリスク因子である可能性を示唆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当院は、COVID-19受入施設であり、県内の流行状況により、整形外科病棟の閉鎖と縮小を繰り返しており、症例収集に制限がかかっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、症例収集、追跡調査に努める。
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Causes of Carryover |
初年度は、請求額を少なく見積もりすぎたため、研究備品費や学会参加費を補えず、前倒し請求を行った。R4年度からは、国内外学会参加を行い、研究成果の報告や情報収集を行うために経費を使用する予定である。
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Research Products
(2 results)