2023 Fiscal Year Research-status Report
エクオールが女性アスリートの3主徴を有する長距離走選手の骨代謝に与える影響の検討
Project/Area Number |
21K17543
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
藤田 有紀 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (00759300)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 女性アスリート / 疲労骨折 / 骨代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
国内トップクラスの大学女子駅伝部に所属する女子長距離走選手のうち同意を得られた選手を対象に調査を行った。 5月(シーズン開始時)、7月(合宿前)、9月(合宿後)、11月(大会期)と調査を施行。調査項目は、昨年度同様自記式アンケート調査で月経周期・走行距離・疲労骨折の既往、体組成、血液検査により女性ホルモン(LH, FSH, エストラジオール)、甲状腺ホルモン、骨形成マーカー(BAP, total P1NP)骨吸収マーカー(TRACP-5b, NTx)、骨質マーカー(ペントシジン, ホモシステイン)とした。さらに初回の調査では尿検査によりエクオールを評価した。 昨年度は疲労骨折をきたした選手を認めたが、月経状態や骨代謝、エクオールとの関連は明らかではなかった。調査時期と異なるタイミングであったことが影響したとも思われるが、骨密度やその選手自体の練習負荷などを評価することが必要であると考えられた。 今後の課題としては骨密度やアライメント、物理的負荷を評価することでより疲労骨折のリスク因子の評価が可能となると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
人を対象とした研究であるため、例年対象者の数は限られており、継続的に調査を行う必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
骨密度(DEXA)検査の施行、また疲労骨折を生じるリスク因子のひとつとして動作解析、インソールでの荷重部やストレスの掛かる部位を3次元有限要素法などを用いて評価することが必要と考えている。
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Causes of Carryover |
昨年度は前年からのCOVID-19の影響もあり新たな調査の計画が予定できなかった。 次年度は骨密度検査やインソール購入などを検討している。
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