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2021 Fiscal Year Research-status Report

スポーツ領域におけるバーンアウトの発症プロセスに着目した予防法の検討

Research Project

Project/Area Number 21K17549
Research InstitutionSurugadai University

Principal Investigator

田中 輝海  駿河台大学, スポーツ科学部, 講師 (90804196)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsバーンアウト / スポーツ選手 / コーピング / ソーシャルサポート / 共分散構造分析
Outline of Annual Research Achievements

バーンアウトはその症状に加え,発症に至るまでのプロセスの両方から捉える必要があるとされる.しかし,従来のバーンアウト研究の多くは症状に焦点が当てられている.そこで本研究では,バーンアウトの発症プロセス(熱中状態,停滞状態,固執状態,消耗状態)に対するコーピングおよびソーシャルサポートの緩和的な機能について,量的データを用いて検討することを目的としている.具体的には以下の3点の解明を目的としている.1つ目は,各コーピング方略(問題解決,認知的再解釈,感情表出,情緒的サポート希求)がバーンアウトの発症プロセスに及ぼす影響を検討する.2つ目は,各ソーシャルサポート方略(理解激励サポート,尊重評価サポート,助言指導サポート,情報提供サポート,娯楽共有サポート)がバーンアウトの発症プロセスに及ぼす影響を検討する.そして 3つ目は,上記の2つの知見に基づいた効果的なバーンアウトの予防法を提案することである.これらが解明されることにより,従来の症状の緩和に焦点当てたバーンアウトの予防方法とは異なる新たな予防法の確立に寄与することが期待される.
2021年度は,研究で使用する尺度の妥当性および各変数の基礎的データを検討することを目的とした.4つの大学に在籍するスポーツ選手から得られたデータを相関分析により検討したところ,発症プロセスにおける各状態と各コーピング方略およびソーシャルサポート方略の多くで有意な関係性が認められた.しかし固執状態は,各コーピング方略およびソーシャルサポート方略のいずれも有意な関係性は認められなかった.なお,新型コロナウィルス感染拡大に伴い,予定通りの調査が困難であった.今後は調査方法等を再考し,適切に研究を進めていく.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウィルスの感染拡大により,運動部活動およびサークル活動の自粛の継続により,予定していた調査は半分ほどしか実施できてない.現在は,調査のさらなる継続と共に,これまでに得られたデータの分析を進めている.また,今年度の調査の計画も進めている.

Strategy for Future Research Activity

異なるコーピング方略がバーンアウトの発症プロセスにおける各状態に及ぼす影響を検討するため, 5月から7月にかけて調査を実施する予定である.なお,不測の事態を想定し,調査の大学を増やす等を検討している.また,調査により得られたデータは積極的に学会に発表する.

Causes of Carryover

2021年度は,新型コロナウィルスの感染拡大により運動部活動およびサークル活動の自粛することとなり,調査を予定通り行うことができずに,次年度使用額が生じた.
2022年度は,万全の感染対策を講じて,調査および学会発表を行う予定である.また,データに不足が生じる場合には調査協力大学を増やすことを含め対応する.

URL: 

Published: 2022-12-28  

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