2021 Fiscal Year Research-status Report
アイススラリーによる運動能力向上に寄与する中枢性要因及び効果的な摂取方法の検討
Project/Area Number |
21K17560
|
Research Institution | Hiroshima Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
鬼塚 純玲 広島文化学園大学, 人間健康学部, 講師 (20827349)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 実践的暑さ対策 / アイススラリー / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
オリンピックやW杯など様々な競技会が暑熱環境下で行われる今日において,実践的暑さ対策の開発は重要課題である.アイススラリーの摂取による身体冷却は実用性が高く,運動前の摂取により運動能力を向上させることが多数報告されている.しかしながら,その背景にあるメカニズムや,より効果的な摂取方法についてはまだ十分に明らかにされていない.申請者は,運動前のアイススラリー摂取が脳温を低下させること,運動前および運動中のアイススラリー摂取が核心温および前額部深部温(脳温の指標)の上昇を抑制することを新たに明らかにした.本研究では,運動前のアイススラリー摂取による脳温の低下が認知機能に影響を及ぼすのか調査するとともに,運動中の継続的な摂取によりそれらに違いが生じるのか,変化が生じた場合運動能力が変化するのか否かを検討することで,メカニズムおよび効果的な摂取方法を解明する一助とすることを目的としている. 新型コロナウイルスの感染収束が見込めないため,令和3年度は人口気象室のある他機関で実験を実施することは困難と判断し,申請者の所属する機関で実験を実施できるよう環境の整備を行った.予備実験の結果,暖房とヒーターの併用で室温32℃まで上昇し,暑熱環境の再現が可能であることが確認された.その後,実験を予定していた時期と新型コロナウイルスの感染爆発が重なり,整備した実験室で実験を実施することができなかったため,感染状況が落ち着き次第,実験を進めていく予定である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染収束が見込めないため,令和3年度は人口気象室のある他機関で実験を実施することは困難と判断し,申請者の所属する機関で実験を実施できるよう環境を整備したが、その後も安心して実験を実施することができるような感染状況にならず、予定していた実験を完了させることができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究を遂行する上で課題となっているのが、新型コロナウイルスの感染拡大である。どの程度感染が収まれば実験を実施してよいか判断が難しいところではあるが、国や所属する機関の方針を考慮しながら、感染予防対策を徹底して実験を進めていきたいと考えている。
|