2021 Fiscal Year Research-status Report
運動後の栄養摂取方法が消化吸収、代謝、身体回復に及ぼす影響
Project/Area Number |
21K17580
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤平 杏子 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, JSPS特別研究員 (50884235)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 胃排出 / 消化吸収 / 飲料摂取 |
Outline of Annual Research Achievements |
運動後の身体回復には、速やかな糖・タンパク質の摂取が推奨されている。しかし、運動直後は消化機能が低下することが報告されており、運動直後における消化によい栄養摂取方法の確立が必要である。この飲料の消化速度は摂取する温度に依存することが報告されているため、本研究では運動後に摂取する糖・タンパク質飲料の温度が消化吸収速度や身体回復に及ぼす影響を短・長期的に検証することを目的とした。当該年度は一過性の運動後に摂取する糖・タンパク質飲料の温度が消化吸収速度に及ぼす影響を検討することを目的として実験を行った。対象は健常成人男性で、運動後に温かい糖・タンパク質飲料を摂取する試行と冷たい糖・タンパク質飲料を摂取する2試行を無作為化交差試験にて実施した。消化吸収速度の指標として安定同位体呼気試験にて胃排出速度の測定をおこなった。体内への吸収の評価には持続型血糖測定器を用いて血糖の取り込みの測定を実施した。飲料摂取後の食欲や胃の不快感の評価には視覚的アナログスケールを用いた。当該年度内にすべての対象者の実験を終了し、収集されたデータの解析を実施した。得られたデータを用いて国内学会での発表を予定している。 本研究は運動後に摂取する飲料温度が消化吸収速度に及ぼす栄養を定量的に明らかにした。本研究から得られた結果は、運動終了後の栄養摂取に対するアプローチとして、「飲料の温度」という新たな知見を提供すると考えられる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度内に実験及びデータ収集を完了したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
当該年度に取得したデータを用いて国内外の学会で研究発表を行う。令和4年度には運動後に摂取する飲料温度が身体回復に及ぼす影響について、中・長期的に検証を行う。
|
Causes of Carryover |
産休を取得し当該年度途中で研究を中断したため、次年度使用額が発生した。復帰後は学会発表および論文投稿を進めるとともに、令和4年度の研究を進める。
|