2022 Fiscal Year Research-status Report
打球データに基づいたテニスのゲームパフォーマンス分析の確立とトレーニングの実践
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21K17586
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
村上 俊祐 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 講師 (80835299)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 打球の質 / 打球の軌道 / ポイント取得率 / エビデンスベーストコーチング |
Outline of Annual Research Achievements |
テニスの技術評価は打球データを基に進められている。その多くの研究が、打球のスピード・回転数に着目しているが、打球の軌道に関する分析は未だ少なく、ポイントの取得と関連させた検討となると皆無に等しい。 そこで本研究は、1)レベルの高い選手を対象に、どのようなスピードと回転数の球を打ち、どのような軌道の打球でプレーしているか、打球データに基づいたテニスのゲームパフォーマンス分析を行うこと、2)打球の打ち分けがどのようにポイント取得と関連するか明らかにし、それを基に設定した課題トレーニングがパフォーマンスにもたらす効果について検証すること、この2点を目的とした。これらを明らかにすることにより、指導現場で目標とすべきプレーや打球スピードや回転数の目標値を定めることができる。 2022年度は大学生選手の打球データを測定し、ゲームパフォーマンス分析を実施した。その結果について、分析者・コーチ・選手を交えてのミーティングを実施し、対象とする選手のトレーニング課題を設定することができた。現状とその課題を意識しながらトレーニングに取り組むことで、実際に改善が見られた。そのことから、打球データを測定し、分析結果をフィードバックすることで選手の現状把握と課題設定を補助できることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学生選手における打球データとポイント取得の関連についてはデータの取得および分析が進み、課題設定によるその取り組みの効果の検証にも至ったことから、進捗はおおむね順調である。コロナ禍のため進捗が遅れていた競技レベルの高いプロ選手の打球データについても今年度末に測定を実施することができた。学会等での研究成果の公表については、打球データに基づくゲームパフォーマンス分析結果のフィードバックの効果について発表している。
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Strategy for Future Research Activity |
競技レベルの高いプロ選手の打球データ取得と学生選手におけるゲームパフォーマンス分析によるフィードバックの効果の検証については順調に進展しており、今後はプロ選手の打球データのゲームパフォーマンス分析を進める。
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Causes of Carryover |
概ね予定通り進行しているが、打球データの測定および分析については継続して実施するため旅費および謝金として計上する。
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Research Products
(2 results)