2021 Fiscal Year Research-status Report
骨格筋伸張性収縮時の筋肥大・損傷セットポイントを規定する分子メカニズムの解明
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21K17589
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
中田 智史 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 特任助教 (20778881)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 骨格筋 / 細胞モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度はマイルストーン①である骨格筋細胞培養に適した脱細胞組織由来培養基材(DSMS)作成法の決定を行った。その結果、質の高い培養機材の作成方法とその保存方法、使用方法が開発できた。このモデルは伸展性と耐久性が高く、さらに細胞親和性が良好な特性を持っていた。DSMS上で細胞の定着と筋管細胞への分化はマウス筋芽細胞株C2C12と、iPS細胞から誘導した筋細胞で確認できた。この細胞培養モデルは現在特許として出願中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
骨格筋細胞培養に適した脱細胞組織由来培養基材(DSMS)作成法の開発に成功し、特許として出願中である。 また、DSMSを用いた細胞培養に対してメカニカルストレスの付加と細胞損傷の検出にも成功している。 そのため、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、DSMSを用いた細胞培養に対してメカニカルストレスの付加と細胞損傷の検出を発展させ、伸展率の違いによる細胞応答の変化や、電気刺激との組み合わせを検討している。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による世界的な供給量の減少により、納品予定日が遅くなり、今年度中の納品が叶わず次年度使用額が生じてしまった。次年度使用額は具体的にiPS細胞の培養に必需品であるCorning ラミニン/エンタクチンコンプレックス購入に使用する予定である。
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