2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K17599
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
松田 有司 日本福祉大学, スポーツ科学部, 准教授 (50636371)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 推進メカニズム / 平泳ぎ / 技術向上 / 運動学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、平泳ぎ上肢動作に着目し、1)3次元動作、2)手部推進力、3)筋活動パターンを、世界一流レベルから競技初心者レベルまでを含む様々なレベルの泳者間で比較を行い、1.平泳ぎ上肢動作における推進メカニズムを解明し、競技者と水泳初心者で推進メカニズムが異なるか否かについて検討する、2.競技者における、平泳ぎ上肢動作の推進力増加に関する動作と、その動作の獲得方法を究明することを目的とする。 本年度は昨年度と同様に新しい環境での実験となるため、実験環境の整備を行った。カメラのセッティングや、無線環境などを確認して、少しでも以前と同様の環境を作り出すことができるように研究環境を整えた。 平泳ぎ初心者2名のデータを取得したが、映像がうまく分析できていないことが明らかになった。上肢動作における3次元動作分析を実施するにあたり、現状のカメラではデータが欠損する部分が確認され、カメラを増やして再度実験を実施する必要がある。一方、筋活動については、良いデータを得られていることが確認ができた。競泳経験者を対象に動作の分析プログラムを作成してきたが、この分析プログラムが、初心者を対象にした場合においても利用可能であるか確認をした。一部、競泳経験者と初心者で動作パターンが異なる部分があり、そういった部分は適宜プログラムの修正を行い、分析プログラムの改良を行った。 次年度では、より多くの競泳初心者のデータ数を取得していくことが必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新しい実験環境で実験を実施しないといけない為、研究環境の整備に時間を要した。また、コロナウイルスの影響で、実験の規制があり、被験者募集に苦労をした。しかしながら、数名の被験者であるが確保することができ、実験を実施し、データの分析が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
正確な動作分析結果を得るために、水中カメラの数を増やし、設置する角度などを考慮して実験を遂行する。また、筋肉間の協調性を検討するためには、より多くの筋活動量を検討することが必要であり、筋電センサーの数を増やして、実験を実施していく。また、現状被験者数が不足しているため、多くの被験者数を対象に実験を遂行していく。
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Causes of Carryover |
実験環境の確認を行い、次年度に水中カメラ等の購入が必要であるか否かの検討が必要であり、予算の執行が遅れた。加えて、より多くの筋肉の活動を計測することが必要であることが明らかになった。また、その影響で被験者数が少なかった。次年度は、カメラと筋電図計を購入して、目的の解明に適した方法で、多くの被験者を対象に実験を実施することを想定している。また、得られた成果を海外雑誌に投稿するための校閲費用等として使用する。
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