2022 Fiscal Year Research-status Report
女性アスリートの月経異常への介入による新しい睡眠コンディション管理法の開発
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21K17604
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
川崎 優 順天堂大学, 医学部, 助教 (30896759)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 女性アスリート / 睡眠 / 性ホルモン / 月経 / 客観的な睡眠の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
月経異常への介入が睡眠の質の向上に寄与することを証明することを目的に前年度まで①月経異常を有するアスリートと月経異常を有さない女性アスリートの睡眠の質の比較②無月経女性アスリートの月経再開後の睡眠の質の変化③無月経以外(月経周期の異常・持続日数および量の異常・月経随伴症状)の月経異常を有する女性アスリートの症状改善前と改善後の睡眠の質の変化を3つの柱として簡易脳波計による睡眠脳波の変化を調査した。しかしながらコロナ感染症の拡大もあり、治療終了後までのフォローが容易ではなくなった。そのため①③を主軸に研究を遂行した。 月経周期、各ホルモン投与周期の脳波測定において24名(合計49フェイズ)の女性アスリートの脳波測定を完了した。現時点で測定が完了した脳波測定に対し、予備的検討を行った。予備的検討における結果を論文作成・学会報告するとともに、引き続き測定・解析を行っていく。また、次年度は②の検討も拡大し行っていく。 さらに研究参加した女性アスリートにおいて、低用量ピルを用いてコンディション管理を行うものが多く③においてはさらにプロトコールを拡充してサブ解析もすすめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ感染症拡大により、競技会などの中止・延期があり、アスリートの中長期的なフォローが想定通りに進まなかった。しかしながら短期的に評価できる評価項目に絞り研究を継続した。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが「5類」に移行されることで次年度は遅滞なく研究遂行ができることを期待する。 現時点で測定が完了した脳波測定に対し、予備的検討を行い、初年度に設定した仮説と相異ない可能性が示されたため、設定した研究計画を継続していく。
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Causes of Carryover |
脳波測定に関連する諸物品の費用が当該研究の想定される主たる支出である。簡易脳波計を他部署間と共有しており、費用負担を使用機関内で分配しているため想定より少ない費用にて研究遂行を行った。
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