2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of the Integrity Index for College Sports Organizations and Its Relationship with Athletic and Academic Performance
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21K17607
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
庄司 直人 朝日大学, 保健医療学部, 准教授 (40783353)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | インテグリティ / 道徳 / 倫理 / リーダーシップ / コーチング / ガバナンス / 組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の研究成果は、大学スポーツ組織インテグリティ尺度の様式、下位尺度の検討が進められたことであった。前年度までの研究成果では、暴力・ハラスメントに対応するインテグリティの域を出ない限定的な下位尺度の構成であったが、より実際のインテグリティの全貌に迫ることのできる可能性の高い網羅的な下位尺度構成になることが期待できる。主な研究成果は、14th International Conference on Applied Human Factors and Ergonomicsで発表され、同学会のオープンアクセス論文として公表されることが決まった。 行われた議論の具体的な内容としては、1)ルールの行使や監視の強化(規則アプローチ)と、むしろ人の良い側面を中心とした人間らしさに焦点を当てるアプローチの有効性、2)ジェンダー、ステークホルダー、アカウンタビリティの扱い、3)ベンチマーキングの方法が挙げられる。その結果、従来焦点化されていた道徳や倫理に加え、人間らしさに関する数十に及ぶ概念が文献レビューを通して挙げられた。また、ジェンダー、ステークホルダーは透明性や質の高い意思決定など組織のガバナンスに関わる概念として重要概念となることも示された。さらに大学スポーツ組織インテグリティ尺度を用いてインテグリティを評価する際のベンチマーキングの方法についても具体策が提示された。上記の3点に関し新たな知見を見出したことが、2022年度の研究の成果である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
進捗が遅れている理由は、インテグリティ尺度の構成を繰り返し検討し、よりわが国の大学スポーツの実情に沿った尺度となるよう改善を繰り返していることにある。下位尺度の構成の検討だけでなく、尺度の様式についても検討が重ねられ進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の計画として、2023年8月に本研究で作成を進めているインテグリティ尺度の予備調査実施を予定している。まずはこのスケジュールで実施することを目指す。予備調査終了後、本調査に入り年度内のインテグリティ尺度完成を目指す。 予備調査までの具体的な今後のスケジュールとしては、5月中の下位尺度の決定、7月中の質問項目の作成・選定としたい。予備調査実施後は下のスケジュールで進めることを目指す。9月中にデータ整理、11月中にデータ分析および質問項目の確定、12月に暫定版の尺度で再度調査実施、2月中に尺度の信頼性・妥当性検討。 調査先のリクルートは進んでいる。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた主な理由は、2021年度の研究計画の変更、2022年度までの研究進捗がやや遅れていることにあります。進捗の遅れにより、データ整理により発生する予定であったアルバイトの人件費が発生していない。また、ヨーロッパスポーツマネジメント学会参加のため予算計上していた旅費2年分がCOVID-19対応で現地参加を自粛しており執行されていない。今後、人件費は予定通り執行される見込みであり、旅費に関しては行き先を米国に変更することになるが、宿泊費が高騰しておりそれに充当する予定である。
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