2021 Fiscal Year Research-status Report
食道がん患者の回復促進のための周術期患者管理システムの開発
Project/Area Number |
21K17681
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
金 鎭赫 静岡大学, 情報学部, 講師 (00735095)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 周術期患者管理システム / 食道がん / 日常生活下調査 / ウェラブルデバイス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、食道がん患者を対象とし、生活習慣、身体・精神状態など周術期のリスク要因をモニタリングする患者管理システムを開発することを目的としている。具体的には、食道切除術を受ける食道がん患者を対象とし、ウェラブルデバイスなどを用いて生活習慣(運動、睡眠、食生活、服薬遵守等)、身体・精神状態など周術期のリスク要因をモニタリングする。それにより食道がん患者を含む周術期患者の手術前後や退院後の健康管理、早期回復を支援する。 R3年度は、共同研究体制を整えるなど以前保有していたデータを用いて本研究の理論的背景や今後の研究計画の検討を行った。また、食道がん患者の生活習慣や身体・精神状態などをモニタリングする計測システムを開発した。今後、開発した計測システムによりモニタリングした食道がん患者の生活習慣や身体・精神状態などの測定項目の詳細を患者や家族、医療従事者が随時確認できるデータモニタリング・フィードバックツール(ダッシュボードなど)を開発する。臨床現場の負担を減らし入院前や入院中、退院後の周術期患者をより適時適切にサポートできる汎用性・利便性の高い医療プラットフォームとしての発展を目指す。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究体制を整えるなど以前保有していたデータを用いて本研究の理論的背景や今後の研究計画の検討を行った。また、当初の計画通り、食道がん患者の生活習慣や身体・精神状態などをモニタリングする計測システムを開発した。さらに、開発した計測システムによりモニタリングした測定項目の詳細を患者や家族、医療従事者が随時確認できるWeb基盤のダッシュボードを開発した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後、共同研究先である浜松医科大学で食道がん患者を対象とした周術期患者管理システムの仮運用を行い、データモニタリング・フィードバックツールを改修・完成する。また、食道がん患者を対象としたデータ収集が予定されており、食道がん患者の回復促進のための周術期患者管理システムとして活用可能かを評価する。調査対象者の食道がん患者は浜松医科大学のフィールドを活用して募集する。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により、対面参加を予定してた国際会議がオンライン開催となったため、次年度使用額が生じた。また、食道がん患者を対象とした本調査の前に健常人を対象としたパイロット調査が予定されていたが、謝礼を必要としない調査参加者を対象として調査を行った。この分、本調査の謝礼・費用やデバイスの追加購入に使用する予定である。
|
Research Products
(10 results)