2022 Fiscal Year Research-status Report
認知機能改善効果を有する機能性リゾリン脂質の探索とその作用機序の解明
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21K17689
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Research Institution | Nihon Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
栗原 大河 日本薬科大学, 薬学部, 助教 (00881038)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知症 / うつ病 / 抗不安 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、野生型マウスを用いて、ブタ肝臓分解物含有食品摂取による認知症の予防・改善効果ならびに抗不安効果の解析、機能性リゾリン脂質の認知症治療薬としての有効性と創薬ターゲットとしての可能性を検証する。老化促進モデルマウスや野生型マウスにブタ肝臓分解物含有食品摂取による認知症の予防・改善効果ならびに神経変性に与える影響について予備実験を行った。昨年度の結果では、野生型マウスは、認知機能の改善や抗不安効果において優位な差が見られたものの、老化促進モデルマウスのような老化スピードの早いマウスでは摂取期間などの調節が難しく、優位な差は見られなかった。そこで、投与数を増やし、認知機能やうつ病をターゲットとした行動実験(バーンズ迷路、Y字迷路、強制水泳、高架式十字迷路、ビー玉隠し)をメインとして行い、野生型マウスのブタ肝臓分解物含有食品の摂取における学習・記憶、不安効果に及ぼす影響を解析した。その結果、ブタ肝臓分解物含有食品の摂取により学習記憶の向上と抗不安効果に優位な差が見られた。そこで現在はより詳細に解析を行っている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度の予備実験の結果から、野生型マウスでは認知機能と不安行動において優位な差が見られた。そこで、野生型マウスの投与数を増やし認知機能やうつ病をメインをし本試験を行った。その結果、認知機能の改善効果の他、抗不安効果が見られた。そこで現在は Gene Ontology解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度の結果から、認知機能や抗不安の行動実験をメインに組んで、本実験を行った結果、認知機能の改善効果と抗不安効果が見られた為、遺伝子レベルで解析を行っている最中である。
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Causes of Carryover |
コロナでのオンラインが明け、実験計画通りに進んいる。しかし大学の移動に伴い時間的な理由から助成金額に多少の誤差が生じた。
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