2022 Fiscal Year Research-status Report
マルチパーティ計算における大小比較アルゴリズムの効率化に関する研究
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21K17704
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩崎 淳 京都大学, 情報学研究科, 助教 (70789958)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | マルチパーティ計算 / 秘密分散 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は,前年度の研究を継続し,マルチパーティ計算における大小比較アルゴリズムにおいて,実用的な通信量の範囲内でラウンド数(並列化されない通信の回数)を削減ずる手法の開発に取り組んだ.結果として,前年度の成果からラウンド数の削減には至らなかったものの,通信量を大幅に削減することに成功した. 先行研究[Reistad-Toft,2009]において大小比較アルゴリズムにランダム秘匿巡回置換が用いられている.ランダム秘匿巡回置換を素朴に実装するとビット長の2乗に比例する通信量を要するが,[Reistad-Toft,2009]ではラウンド数の増加と引き換えにランダム秘匿巡回置換の通信量がビット長に比例するようにする実装が提案され用いられている.本年度はそれらを参考に,ランダム秘匿巡回置換を変形して用いることで,ラウンド数の増加をふせぎつつ通信量がビット長の2分の3乗に比例する大小比較アルゴリズムを開発した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度の研究の遅れが影響したため.
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Strategy for Future Research Activity |
研究成果の論文化を進める.
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Causes of Carryover |
初年度の研究の遅れが影響し,研究を完了できなかった.研究結果はおおむね得られており,今後は主に成果の公表に使用する.
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