2022 Fiscal Year Research-status Report
Development and evaluation of prediction model for multivariate survival data
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21K17712
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
横田 勲 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20761414)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 生存時間解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、引き続き基盤的な理論構築を発展させた。コペンハーゲン大学生物統計部門に滞在し、現地でのセミナーやスモールディスカッションを通して、現地にいる様々な研究者と議論を交わた。その結果、本課題研究を飛躍的に発展させることができた。 1)右側打ち切りの影響を有効サンプルサイズを尺度として評価した研究を発展させた。有効サンプルサイズ減少分の近似式はグリーンウッド式による二項分布型の式と、積Beta分布に基づく式に基づいたものに加えて、逆打ち切り確率重み付き推定量の分散形式でも表現でき、これらはすべて同一になることがわかった。近似式を様々な打ち切り発生状況で評価したシミュレーション実験と論文執筆を実施した。論文の最終投稿準備段階にある。 2)イベント確率予測モデルの判別指標をアウトカムと捉えたchance of a longer survivalがある。純利益(Net Benefit)に類似した、集団間、もしくは個人内で治療による生存が延長する確率を議論したものである。このchance of a longer survivalに関する回帰分析法を行うための方法論開発を行った。時間と打ち切り変数の二変量アウトカムからchance of a longer survivalのような一変量アウトカムに変換した上での回帰分析であるから、アウトカムの変換に擬似値法を利用したが、この回帰係数の漸近分布についての導出を行いはじめた。この導出が完了し次第、論文化に必要な材料はそろったものと考え、執筆を行う。さらに、chance of a longer survivalに関する招待セッションを2023年度開催予定のInternational Biometrics Society / Western Northern American Regionの年次会議にてオーガナイズした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基盤的な理論面について、順調に検討が進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は右側打ち切りによる影響論文の投稿を上半期に行い、下半期には、chance of a longer survivalの論文執筆を終えたい。
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Causes of Carryover |
学会参加および、コペンハーゲン大学での研究打合せのための費用として旅費を中心に計画している。
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