2022 Fiscal Year Research-status Report
ユーザ参加により自律型Device-to-Device通信を促進するメカニズム
Project/Area Number |
21K17729
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
中山 悠 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80802058)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | D2D / ゲーミフィケーション / セキュリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
スマートデバイス間での通信効率を改善するために注目されているのが,Device-to-Device(D2D)通信である.自律型D2Dは,オペレータの管理負荷が低く,効率的な通信が期待されている一方で,ユーザの自発的な参加を促すことが必要である.したがって,適切なD2D通信を実現するために,モバイルユーザーのD2Dへの参加を促進するための仕組みが必要である.ゲーム参加型D2Dでは,ホストが接続を提供することで得点を得る仕組みを採用しているが,従来の単純な得点モデルではホストが空間的に集まりやすく,カバレッジが低下するという問題があった.そこで本研究では,新たにペナルティ項を導入したモデルを提案した.提案モデルでは,他のホストとの接近度に応じて高くなるペナルティ項を設定し,これを得られる得点から減算する.ペナルティ項を導入してもナッシュ均衡が存在することを確認した.さらに,D2D接続時のセキュリティを担保するため,光カメラ通信を使用したマルチチャネル認証プロトコルを提案し,Androidアプリを実装・評価した.これは,Diffie-Hellman鍵交換を,光通信チャネルで実施する手法である.接続先デバイスを明示的に確認できるため,なりすましや中間者攻撃を防ぐことが可能である.また攻撃者は,光信号を盗聴したとしても,鍵を解読することができない.当該プロトコルについて,理論モデルに基づいた検討を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度に提案したセキュリティプロトコルについて,理論モデルに基づいた検討を進め,著名論文誌に投稿中である.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究はおおむね順調に推移しており,計画通りに進捗させていく.特に,著名論文誌への採録を目指して検討を進める.
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Causes of Carryover |
次年度使用額は4万円以内と少額であり,概ね計画通りに推移している.
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Research Products
(6 results)