2021 Fiscal Year Research-status Report
A lossless digital image watermarking based on lifting wavelet transform
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21K17744
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Research Institution | Sasebo National College of Technology |
Principal Investigator |
大浦 龍二 佐世保工業高等専門学校, 基幹教育科, 講師 (30781075)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ロスレス電子透かし / リフティングウェーブレット / 改ざん検知 / ウェーブレット変換 / 区間演算 / 画像の真正性 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、画像編集ツールの普及により、画像構造の編集が極めて容易になった。そのような中、目に見える電子透かし情報によって、認証鍵をもつ使用権の取得者(ライセンシー)だけが、オリジナルコンテンツを利用することができれば、デジタルコンテンツの不正利用を防ぎ、万一、不正利用されても、著作権を主張できる。 本研究の目的は、『デジタルコンテンツに対する悪意のない改ざんに対しては、透かしの頑健性を以て、コンテンツの真正性を主張でき』、『悪意のある改ざんに対しては、透かしの脆さを以て、コンテンツの改ざんの有無と位置を特定できる』新たな電子透かし技術を研究・開発することである。 この目的を達成するため、本年度の計画としては、(1)悪意のある改ざんと悪意のない改ざんを定義する。(2)コンテンツ編集の種類に応じて、頑健さと脆さを備える電子透かし法を開発する。(3)改ざん位置の局所性を向上させるという、3点を挙げた。 結果として、リフティングスキームと2重ツリー複素数離散ウェーブレット変換を組み合わせた電子透かし技術を開発した。これにより、当初計画の(1)~(3)のすべてを達成した。今後は、この成果を基に、区間演算の高速化技法によるリアルタイム処理と、学習型ウェーブレット変換により画像を復元する認証機能を備える、ロスレス電子透かし法の開発に挑む。そのためには、法的にも利用できる程度の高い精度(ほぼ100%)で、ドライブレコーダや防犯カメラへ応用できるかを検証する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の目的は、(1)悪意のある改ざんと悪意のない改ざんを定義する(2)コンテンツ編集の種類に応じて、頑健さと脆さを備える電子透かし法を開発する。(3)改ざん位置の局所性を向上させる、であった。これに対して、リフティングスキームと2重ツリー複素数離散ウェーブレット変換を組み合わせた電子透かし技術を開発した。この成果を基に、ドライブレコーダや防犯カメラなどで記録されたデジタルコンテンツの証拠能力(真正性)を保証するロスレス電子透かし法を開発するという、道筋を作れたため、おおむね順調に進展していると自己評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
開発した電子透かし法を、ドライブレコーダや防犯カメラ、内視鏡画像システムなどに搭載する上で、(1)リアルタイムで実現可能な高速アルゴリズムが求められる。したがって、ウェーブレットによる学習理論であるリフティングスキームにより、計算コストを削減してリアルタイム処理可能な電子透かし法を構築する。(2)電子透かし技術によって原画像の使用を制限するが、認証鍵によりロスレス(オリジナルコンテンツを完全再現できる)電子透かし技術も求められる。よって、深層学習のような多層構造の考え方をリフティングスキームにも取り入れる。さらに研究成果を取りまとめ、査読付き国際会議で発表するとともに、査読付き学術論文誌に投稿するなどして、成果を公表するように努める。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で、予定していた旅費(学会参加,研究打合せ等)がオンラインとなり、発生しなかった。令和4年度は、コロナ禍による出張自粛も少なく、対面による学会発表や研究打合せが予定通りに行われ、当初計画していたように使用できると考えている。
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Research Products
(2 results)