2022 Fiscal Year Research-status Report
リグニン熱分解生成物を指標としたバイオマス燃焼発生源のリセプター解析手法の検討
Project/Area Number |
21K17896
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
藤井 佑介 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (90780099)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | バイオマス燃焼 / OHラジカル / オゾン / リグニン熱分解 / 大気エアロゾル / マレーシア / ベトナム |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、対象成分(リグニン熱分解生成物)へのOHラジカル暴露実験を行うと共に、オゾン暴露実験系を完成させた。年度途中で、OHラジカル暴露実験系のOHラジカル発生部においてOHラジカル発生量が極端に下がり、本研究で求めるOHラジカル量を発生させることができなくなった。色々検討した結果、紫外線照射装置のランプに問題があるという結論に至ったが、2022年度内に交換用ランプ(海外製)が入手できなかったため、入手後(2023年度)に本実験を再開する予定である。野外観測に関して、リセプターにおける野外フィールド観測の候補地点であるマレーシアのクアラルンプールに赴き、観測機器の確認及びメンテナンス・修理、観測打合せを行った(2023年度に本格的な観測を予定)。その他、バイオマス燃焼の影響が認められるベトナムのホーチミンにおける微小粒子状物質中に含まれる(バイオマス燃焼に由来する有機化合物を含む)化学成分及びその特徴について解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
年度途中で、本実験系でOHラジカルを発生させるのに必須の紫外線照射ランプ(海外製)の交換が必要となったが、肝心のランプの納期が大幅に遅れて2022年度内に入手できず、OHラジカル暴露実験を中断・延期せざるを得なくなった。また、マレーシアのクアラルンプールで野外フィールド観測を開始する予定であったが現地の観測機器の一部(電子基盤等)が故障しており、メンテナンス・修理が必要となり(既に解決済み)、観測開始時期の2023年度への延期を余儀なくされた。
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Strategy for Future Research Activity |
・リグニン熱分解生成物に対するOHラジカルやオゾン暴露実験を行う。 ・リセプター(マレーシアのクアラルンプール)における野外フィールド観測・化学分析を実施する。
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Causes of Carryover |
年度途中で、本実験系でOHラジカルを発生させるのに必須の紫外線照射ランプ(海外製)の交換が必要となったが、肝心のランプの納期が大幅に遅れて2022年度内に入手できず、次年度(2023年度)に実験を延期したため。また、マレーシアのクアラルンプールで野外フィールド観測を開始する予定であったが現地の観測機器の一部(電子基盤等)が故障しており、メンテナンス・修理が必要となり(既に解決済み)、観測開始時期を2023年度に延期となったため。
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Research Products
(7 results)