2021 Fiscal Year Research-status Report
Transforming Rural Community through Village-based Farming Organizations
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21K17942
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Research Institution | Akita International University |
Principal Investigator |
椙本 歩美 国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (90648718)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 集落営農 / 秋田 / 地域づくり |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、文献調査、代表者へのインタビュー、地域住民への講演会を主に行った。文献調査は、主に集落営農に関する先行研究のレビューと地域での調査方法やアクションリサーチについてのレビューを行った。現地調査については、コロナ感染対策の影響もあり、広範囲での活動は控えたが、対象とする4つの集落営農組織のうち平沢ファームを中心に代表者へのインタビューを行い、文献調査から得た知見とあわせて地元住民を対象とした農事講演会にて発表した。この農事講演会で参加した住民と意見交換をするなかで、2022年度に平沢ファームが対象とする4集落の住民へのアンケート調査や報告会等を行うことになった。また、4つの集落営農組織間の意見交換会についても提案があったため、次年度以降に開催したい。これらは、当初の計画にないものであるが、より地域の実情や要望に沿う形で研究を行うことができていると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献調査については、計画通り進めることができたが、現地調査については、4つの集落営農組織のうち1組織に焦点を絞って現地調査を行った。現地調査は当初の計画より遅れているが、これはコロナ感染対策により現地調査を控えた経緯がある。年度末に開催した地元住民向けの講演会において、次年度の調査や地域活動について新たな提案や方針が生まれた点は、計画以上の進捗といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、先行研究や政策のレビューや進化論について文献調査を行うとともに、平沢ファームの4集落へのアンケート調査および聞き取り調査を実施する。また、この結果を地域社会に還元するため、年度末に平沢ファーム関係者向けの報告および、4つの集落営農法人を対象とする会合も開催する予定である。また、国内外の学会や研究会で研究報告を行い、学術的な議論を深めることで、論文作成を進める予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ感染対策の影響で、現地調査が制限されたことと、国内外の学会や研究会への参加のための出張がなくオンライン参加となった。そのため、これらに必要な出張費や諸経費の出費が抑えられ、次年度使用額が生じた。 次年度では、文献購入、フィールドワークでの研究補助者、国内の学会大会および研究会への参加費や出張のために使用する計画である。
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