2021 Fiscal Year Research-status Report
観光地ブランドと地域産品ブランドの相乗効果創出に関する研究
Project/Area Number |
21K17976
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
外山 昌樹 淑徳大学, 経営学部, 助教 (20890354)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 観光地ブランド / 地域産品ブランド / マーケティング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、観光地ブランドと地域産品ブランドの相乗効果の創出メカニズムについて解明することを目的に実施している。本年度は、2つの研究課題について以下のような取り組みを行った。 研究課題1:観光地ブランドの価値評価が、地域産品ブランドの購入意向に与える影響に関する検討 先行して観光地ブランドの価値を構成する概念について検討を進め、観光学や消費者行動論の先行研究を基に仮説モデルを構築した。そして、複数の国内観光地への旅行経験者を対象としたアンケート調査を2021年内に実施し、確認的因子分析を用いてモデルの妥当性を検証した。検証結果については論文にまとめ、査読付き学術誌に投稿中である。また、観光地ブランドの価値評価が地域産品ブランドの購入に与える影響について説明する仮説モデルの内容を検討した。具体的には、観光地ブランドや、地域産品ブランドのマーケティングに関する文献購読を進め、仮説モデルを構成する概念の精緻化を図った。さらに、仮説モデルの分析方法として、PLS-SEMに着目し、同手法の習得を図った。 研究課題2:地域産品ブランドの価値評価が、その産地である観光地への訪問意向に与える影響に関する検討 地域産品ブランドの価値評価が、当該産品の産地である観光地への訪問意向に影響を与える現象を説明する仮説モデルの内容を検討した。また、仮説モデルの検証を行う対象については、我が国の地域ブランドの登録制度の一つである「地域団体商標制度」(特許庁)に登録されている地域産品ブランドの一覧データを確認し、対象の絞り込み作業を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響による遠隔授業の実施準備等、教育に関する業務量が増加したことにより研究時間を十分に確保できなかったため、アンケート調査の実施が年度内に完了しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
構築した仮説モデルを検証するためのアンケート調査を実施する。調査結果の考察を深めた上で、学会発表や論文等の発表を行っていく。また、考察結果を基に、観光地ブランドと地域産品ブランドの相乗効果の創出メカニズムについて整理する。
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Causes of Carryover |
前年度にアンケート調査を実施できなかったため、アンケート調査委託費分の経費が残った。また、新型コロナウイルス感染症拡大により、出張がかなわず、旅費分の経費が残った。 今年度は、アンケート調査委託費と研究出張の旅費に使用する予定である。
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