2022 Fiscal Year Research-status Report
観光地ブランドと地域産品ブランドの相乗効果創出に関する研究
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21K17976
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
外山 昌樹 淑徳大学, 経営学部, 助教 (20890354)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 観光地ブランド / 地域産品ブランド / マーケティング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、観光地ブランドと地域産品ブランドの相乗効果の創出メカニズムについて解明することを目的に実施している。本年度は、2つの課題について以下のような研究を行った。 (1)観光地ブランドの価値評価が、地域産品ブランドの購入意向に与える影響については、まず、観光地ブランド価値の評価モデルについて検討した論文の修正を進めた。論文は、経営関連学会協議会の電子版英文ジャーナルであるJournal of Japanese Managementに掲載された。また、観光地ブランドの価値評価が地域産品ブランドの購入意向に与える影響について説明する仮説モデルを検証するためのアンケート調査を実施した。 (2)地域産品ブランドの価値評価が、その産地である観光地への訪問意向に与える影響については、これらの関係性を説明する仮説モデルを構築し、当該モデルを検証するためのアンケート調査を実施した。仮説モデルの検証対象とする地域産品ブランドとして、飛騨牛を取り上げた。調査結果を分析したところ、地域産品ブランドの機能的イメージと産地消費イメージが、食の観光地イメージを経由し、最終的に産地への訪問意向を高めることが示された。産地消費イメージが、直接的に産地への訪問意向を高めることも明らかになった。これらの内容は、日本マーケティング学会のオーラル・セッションで発表した。同セッションで発表した内容に関するフルペーパーは、カンファレンス・プロシーディングスに掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新規科目を担当したことにより教育に関する業務量が増加し、研究時間を十分に確保できなかったため、アンケート調査の分析が年度内に完了しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度に実施したアンケート調査結果の分析と考察を進め、学会発表や論文等の発表を行っていく。また、考察結果を基に、観光地ブランドと地域産品ブランドの相乗効果の創出メカニズムについて整理する。
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Causes of Carryover |
研究の進捗が遅れたことにより、研究成果を発表するための経費が残った。今年度は、学会発表や論文投稿のための経費に使用する予定である。
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