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2023 Fiscal Year Research-status Report

離島の観光危機管理をめぐるコミュニティ分析

Research Project

Project/Area Number 21K17977
Research InstitutionChiba University of Commerce

Principal Investigator

藤井 紘司  千葉商科大学, 人間社会学部, 准教授 (80879867)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords離島 / コミュニティ / 観光危機管理 / 三宅島 / 西表島 / 責任ある観光 / 移住者
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、観光依存度を高めてきた小規模島しょ部の地域コミュニティを対象とし、「平準化の原理」の側面から観光危機管理の方策を検討することを目的とする。2023年度は、沖縄県八重山郡や宮古郡、東京都三宅島においてフィールドワークを実施した。竹富町自然観光課や宮古島市企画政策部エコアイランド推進課、三宅島観光協会等にヒヤリングをし、オーバーツーリズムや海洋汚染、火山災害に対する観光危機管理のしくみやその課題の把握に努めた。その結果、沖縄においては、新規移住者の増加によって地域コミュニティが「平準化の原理」に基づき主導的に観光危機管理に携わることが難しくなっている一方で、行政や外部アクターとのパートナーシップ的な関係性に基づく課題解決を試みていることがわかってきた。本研究は、当初、離島コミュニティによる観光危機を回避/緩和する方策や生活知の解明に目的があったが、持続可能な観光に資する観光危機管理の島しょモデルを提示するためには、移住者や観光客などの外部アクターを含むしくみを構想していく必要があるという示唆を得た。これらのフィールド調査の知見をふまえ、次年度は、宮古島と三宅島において、パートナーシップ的な関係性に基づく地域課題の解決につながるアクティビティ(緑化プロジェクト活動やビーチクリーン活動)を実施する予定である。本研究では、上記の取り組みを研究素材として分析するためにエスノグラフィーとして記録していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2023年度は、本科研プロジェクトにおいて学びの豊かな研究フィールドを沖縄県八重山郡や宮古郡、東京都三宅島に絞ることに至った。フィールド調査として不十分なところはあるものの、魅力的な研究素材を発見できたことは次につながる成果と位置づけることができる。

Strategy for Future Research Activity

本年度は、主たる調査フィールドである沖縄県八重山郡や宮古郡、東京都三宅島において深度のあるフィールドワークをし、最終的に、本科研プロジェクトの成果を論文として発表する。

Causes of Carryover

とくになし。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Book (2 results)

  • [Book] 三宅島レポート : 離島フィールドワーク032024

    • Author(s)
      藤井ゼミ編
    • Total Pages
      41
    • Publisher
      千葉商科大学人間社会学部離島研究室
  • [Book] はじめての人間社会学〈第2版〉 : 現代社会とSDGs2023

    • Author(s)
      千葉商科大学人間社会学部編
    • Total Pages
      250
    • Publisher
      中央経済社
    • ISBN
      978-4-502-45871-2

URL: 

Published: 2024-12-25  

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