2021 Fiscal Year Research-status Report
日常生活中の生体情報を活用した月経随伴症状の評価・管理技術の開発
Project/Area Number |
21K18055
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金子 美樹 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (10795735)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 女性の健康 / ウェアラブルデバイス / 生体・環境情報処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 働く女性の実世界計測:本研究では,スマート衣服を用いて,実労働環境下における女性労働者の生体情報を長期的に計測した.現在,計測対象の規模を拡大し,数カ月にわたっての生体情報モニタリングを継続している.
2. 生体情報に基づく体調評価指標の開発:本研究では,スマート衣服により心拍数,衣服内温度,3軸加速度情報を計測している.これらの生体情報に基づき,身体活動,労働環境の影響を考慮した新たな体調評価指標を開発した.また,本指標が労働者の主観的体調感や疲労感と相関することが確かめられた.
3. 生体情報に基づく月経随伴症状の評価指標の開発:従来,基礎体温の長期計測に基づいて月経パターンが評価され,黄体機能不全などの月経異常の診断に活用されてきた.本研究では,開発した指標により月経前後の心拍応答に違いがあることが確かめられた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り実労働環境下での計測を開始し,評価指標の開発も進んでいるため.
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Strategy for Future Research Activity |
1.生体情報の長期モニタリング法の検討:本研究では,日常生活中や労働中に長期的に生体情報計測を行う.そのため,肌着としての機能性を改良したスマート衣服の開発や負担のないモニタリング法の検討を行う.
2.生体情報に基づく月経周期・随伴症状の評価指標の開発:スマート衣服により計測した心拍数,活動量,衣服内温度などの情報を統合することで,従来月経周期の予測の指標として活用されている基礎体温を推定し,月経パターンの精度の高い評価を実現する.
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