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2022 Fiscal Year Research-status Report

腫瘍での光増感剤産生を指向した機能性分子の創成

Research Project

Project/Area Number 21K18069
Research InstitutionNational Defense Medical College

Principal Investigator

山田 直生  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生理学, 助教 (00837370)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords光線力学療法 / 5-アミノレブリン酸
Outline of Annual Research Achievements

本年度は,昨年度確立した合成経路において,スケールアップが可能かどうかを検討した。数mgのスケールにおいては昨年度の経路で化合物が収率よく得られるものの,数100mgスケールにすると目的化合物が数mg程度しか得られなかった。そこで合成経路の検討を重ねた結果,数100mgのスケールでも収率60%程度で目的化合物を得られる合成経路を確立した。得られた化合物を細胞に添加したところ,光増感剤のPPIXの産生を確認し,さらに細胞内グルタチオンの減少も確認した。当初の計画とは異なるものの,本研究成果は高効率なPDTにつながるものであり,本研究成果を特許として出願する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の予定とは異なるものの,合成した化合物が細胞内で機能することを明らかにしており,特許出願の目処も立っている。2年度目の結果としては十分であり,順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

上記の通り,まずはここまで得られた結果をまとめ特許として出願する予定である。その後,得られた化合物の生体内での機能を実験動物を用いて評価する予定である。具体的には光増感剤の体内分布や実際のPDT治療効果を検証する。さらに,合成した化合物が有する細胞内グルタチオンを減少させる効果が,フェロトーシスなど他の細胞死を誘導する可能性についても評価を進める予定である。

Causes of Carryover

比較的消耗品などが安価な有機合成実験に多くの時間を費やしたため,当初の予定よりも使用した経費が少なかった。さらに前年度分からの繰越もあるため,次年度使用額が生じた。これらは次年度の生物学実験での消耗品や実験動物に使用する予定である。

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Published: 2023-12-25  

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