2023 Fiscal Year Annual Research Report
小児精巣捻転症に対するインドシアニングリーンを用いた精巣血流評価の有用性の検討
Project/Area Number |
21K18101
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
三上 敬文 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (70896597)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 精巣捻転 / インドシアニングリーン / 急性陰嚢 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性陰嚢症に対する緊急手術に際し、術中に精巣捻転と確定診断となった場合の精巣血流の評価について、インドシアニングリーンを用いた前向き研究を進めた。7症例を経験し、精巣の捻転解除後に肉眼的所見、病歴を総合的に判断して全例、除睾せず陰嚢内に固定した。その中で、捻転解除後の精巣がインドシアニングリーンによりある程度染まった症例でも、術後に精巣萎縮を呈したものを2例認めた。染色が良好なものは術後も萎縮傾向を示さず、エコー像の予後も良好であることがわかった。除睾するかどうかの判断は、発症からの経過時間や術前のエコー像、肉眼的所見などを総合的に判断して行っているが、インドシアニングリーンによる染色も補助診断として、染まり方(範囲・濃さ・周囲組織との比較)の評価次第で有用である可能性が考えられた。今後の課題としては、現在保有している機器では術中の染色の程度を定量化できないため、機器のアップグレードが必要となっている。主観的な判断に補助的な診断の役割を加味する今回の研究としては、精巣に対してもインドシアニングリーンによる染色、血流評価が有用であり、より客観的な評価である定量化に向けてのステップアップが期待できることが示唆された。今後も、継続して症例数を蓄積し、評価法を確立しつつ機器を見直すことで、術後壊死精巣の感染や精巣捻転後の待機的除睾の機会、つまり再手術を減らすことができる可能性が考えられた。
|