2023 Fiscal Year Research-status Report
高齢者見守りのためのセンサ一体型衣服の開発と呼吸・身体運動情報に基づく異常時推定
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21K18104
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
安在 絵美 奈良女子大学, 工学系, 専任講師 (70814987)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | センシングウェア / 日常生活 / 身体計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,センサ一体型衣服の開発と多様かつ連続的な呼吸波形と身体運動から異常傾向を推定する指標を明らかにすることを目的としている. 昨年度改良した静電容量型の伸縮センサを用いたセンシングベルト(プロトタイプ)について基礎評価実験を行った結果,身体周径の5mmの変化を追跡可能であること,呼吸等による周径変位の大きさに関わらず(今回は5~60mmの範囲),それらの個人間の変位量に対して静電容量値の変化もそれに強く相関すること(r = 0.96, p<0.01)が確認できた.さらに個人内の変化についても同様に相関が示された.これについて,学会発表を行い,受賞対象となった. さらに,3名の被験者について自宅での日常活動中の身体計測を実施し,1名については3回実施(追跡)した.日常生活計測としてのシステムとして1時間以上の計測を継続して計測できることも確認できた.現在これらの時系列データを解析ライブラリを用いて700以上のパラメータにまとめており,今後日常活動レベル(あるいは行動分類)などのラベルに対する機械学習を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
開発したプロトタイプでの日常生活下の計測が順調に進行できている.
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Strategy for Future Research Activity |
今後被験者実験を引き続き進め,収集した時系列データから日常活動レベル(あるいは行動分類)などのラベルに対し機械学習を行う.それらを研究論文として発表する.
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Causes of Carryover |
センサデータの送受信部でプロトタイプの開発コストやクラウドデータ運用の面でコストを抑えることができた.今後これを増産し効率的なデータ収集につなげたい.また,論文発表について少し遅れているため次年度に進める.
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