2023 Fiscal Year Research-status Report
生物と人の接触から生じるリスクと生物多様性の最適バランス:生態学と経済学の融合
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21K18128
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
河野 達仁 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (00344713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
占部 城太郎 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (50250163)
井元 智子 東北大学, 農学研究科, 准教授 (60550324)
吉田 惇 東北学院大学, 経済学部, 准教授 (80821826)
相澤 大輝 中央大学, 理工学部, 助教 (10980138)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2026-03-31
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Keywords | 都市経済学 / 生態学 / Lotka-Volterra / メタ個体群 |
Outline of Annual Research Achievements |
Yoshida & Kono (2020)が用いたLotka-Volterra モデルをメタ個体群モデルに置き換えた.置き換えにあたってはメタ個体群モデルの理論モデル構築を行っている瀬野先生の教科書および論文を参照している.メタ個体群モデルでは,局所的集団(パッチと呼ばれる)が多数点在し,パッチ間を生物が移動しており,マクロの生態系はパッチを総和したものになる.その構築したメタ個体群バージョンの生態系モデルと都市経済モデルの統合モデルの定常解について理論・数値分析を行っている.ここでいう定常はマクロでの意味である.具体的な政策分析として都市公園と森林の位置関係の分析を行っている.その結果を一橋大学や土木計画学において発表している段階である.発表時にいただくコメントをもとに修正を行っている段階である.現時点では,理論的性質の解析にとどまっているため,今後,パラメータをできるだけ現実のデータをもとにキャリブレーションして現実味のあるシミュレーション分析に近づける予定である.現在,以上の研究を相澤,吉田,占部,河野で行っている.十分なデータがなければ,感度分析的に複数パラメータを用いることで一定の結論を導ける.なお,森林の植生分布やその変化の設定も必要である.この設定は農学にも詳しい井元が行う. クマの都市内での出現が問題になっているため,札幌市南区を中心としたアンケート調査を調査会社とともに行った.アンケート調査内容は,クマに関する被害歴,クマによる生活への影響,様々な生活リスクとクマリスクとの比較等を調査している.回答数としては,およそ1,200得た.クマに対しての恐怖感の程度がコロナと同程度などの把握ができている.現在,クマの恐怖感の程度や生態としての価値について詳細な分析を行なっている段階である.まとまったところで学会発表を行う予定である.この解析を現在,井元,吉田,河野で行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文発表もすでにあり,計画通り進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
具体的な政策として公園の位置を対象に分析を開始した.公園をベースに都市で繁殖する動物について性質の調査を今後行う.近年では,アライグマなどの外来種も繁殖して問題になっている.これらの調査とともに,社会的に大きな問題になっているクマの研究についても進める.以上について,学会等で発表しながら成熟度を上げていく予定である.
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Causes of Carryover |
本年の学会が近隣であったことにより,繰り越しが生じた.研究会を企画して宣伝も兼ねてコメントを得ることで研究の進展を図りたい
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Research Products
(12 results)