2021 Fiscal Year Comments on the Screening Results
超高エネルギー領域における回転エネルギー準位構造の探索
Project/Area Number |
21K18143
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 13:Condensed matter physics and related fields
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
長谷川 宗良 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20373350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深堀 信一 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (10802142)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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Summary of the Research Project |
本研究は、二原子分子の回転高励起状態の生成と回転エネルギー準位の決定を目指したものである。そのために、パルスレーザーを用いた高度な技術開発、具体的には、分子の回転周期に合わせて偏光が回転するピコ秒パルスを用いて分子の高速回転を誘起する技術、および、ナノ秒の波長可変レーザーを用いて共鳴多光子イオン化を起こし励起波長に依存するイオン収量から回転エネルギー準位を評価する技術等の開発が計画されている。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
高度なパルスレーザー技術を使うことにより初めて実現できる二原子分子の回転高励起状態の生成と観測は、量子系としての二原子分子の物理や化学において新しい展開を拓く可能性がある。量子カオス、原子核内の核子の回転運動、回転によるキラリティーの制御、遠心力に起因する化学結合の切断の制御など、多方面への研究の展開が期待される。
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