2021 Fiscal Year Comments on the Screening Results
植物・菌・動物の生物界を跨いだウイルス感染:宿主との攻防と適応戦略
Project/Area Number |
21K18222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 39:Agricultural and environmental biology and related fields
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鈴木 信弘 岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (70206514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 秀樹 岡山大学, 資源植物科学研究所, 准教授 (40263628)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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Summary of the Research Project |
現代ウイルス学の定義ではウイルスの宿主範囲に厳然たる壁がある一方で、分子系統学の展開により三界(植物、動物、菌)を往来した痕跡も見えている。本研究ではパルティティウイルスで発見された宿主ゲノムへの内在化と界を跨いだウイルス感染との関連性に迫る。このことにより異なる細胞環境でのウイルスの未知なる役割に焦点を当てるという挑戦的な研究である。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
昨今の大規模ゲノム解析から未知のウイルスが数多く見つかっており、それらが異なる界の生物種起源と考えるのが妥当である根拠が示されつつある。こうした新たな観点に立脚し、異なる三界を跨ぐウイルスを発見できれば、生物学的にも大きなインパクトがある発見につながる。また、この成果はウイルス学全体へのパラダムシフトをもたらし、研究の方向性そのものに新展開をもたらすことが期待される。
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