Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
真核生物に共通の祖先型に近い原始的な糖鎖修飾能をもつことがわかった木材腐朽菌に対して、合成生物学的な手法によりヒト型の糖鎖修飾系を導入し、さらに休止菌体を用いて条件特異的にヒト型の糖鎖修飾機能を誘導発現させることで、宿主の成長機能を阻害せずにヒト型糖タンパク質を安心安全・安価に製造できる菌糸工場を開発する。
バイオ医薬品として難病治療やウィルス撃退に用いられているヒト由来の糖タンパク質を現在のコストの高いマウスの培養細胞による製造法によらずに、木材腐朽菌を利用することによって生産コストを劇的に低下させることができ、学術面だけではなく、医薬品開発や人類の福祉にも大きなインパクトが期待できる。