Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
一般に好塩基球はTh2型炎症を惹起する細胞と考えれているが、塩基球を除去したマウスでは非Th2型炎症である急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の炎症が増悪し生存率が減少したことから、非Th2型炎症では逆に抗炎症作用を発揮するという好塩基球の新たな機能的役割を明らかにすることを目的としている。
新しい好塩基球の概念を提出するという非常に挑戦的で独創的な研究である。ARDSを始めとする非Th2型炎症の新しい制御機構を見出すことで、炎症研究に大きなインパクトを与え新しい研究分野の創生にもつながる発展性がある。また、そのことにより現在新型コロナ感染症で注目を集めるARDS治療法開発にもつながる可能性がある。