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2022 Fiscal Year Research-status Report

運動エピジェネティクスを起こすスイッチとしてのサテライト細胞の役割解明

Research Project

Project/Area Number 21K18296
Research InstitutionMatsumoto University

Principal Investigator

河野 史倫  松本大学, 大学院 健康科学研究科, 教授 (90346156)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小野 悠介  熊本大学, 発生医学研究所, 教授 (60601119)
Project Period (FY) 2021-07-09 – 2025-03-31
Keywords骨格筋 / エピジェネティクス / 運動 / ヒストンターンオーバー / サテライト細胞 / H2B-GFP / ヒストンシャペロン
Outline of Annual Research Achievements

運動トレーニングによって骨格筋に引き起こされるヒストンターンオーバーの活性化が、サテライト細胞によって新たに供給された筋核で起こっていることを証明することを目的として研究を実施している。そのため、①運動期間中に増えた筋核においてヒストンシャペロンSPT16発現が増加していること、②SPT16がヒストンターンオーバーのトリガーになること、③運動期間中に増えた筋核において遺伝子応答性が亢進していることを明らかにしようとしている。2022年度は②において、ウイルスベクターを用いてSPT16を強制発現した場合、ヒストンターンオーバーのが活性化し、単発の運動に対する遺伝子応答性が顕著に増加することを明らかにした。この結果を受け、さらに高精度な解析を行うためSPT16ノックインマウスの作製を開始した。2022年度末には3ラインのファウンダーマウスが得られており、目的の遺伝子ノックインも確認できている。現在はF1マウスまで繁殖できており、F8~F10から本実験に行う計画である。①に関しては、筋核特異的なレポータータンパク質発現モデルを作成し、既存筋核と新生筋核を識別する技術を確立した。現在トレーニング実験を実施している。③に関しても現在実験実施中であるが、2022年度においては②および③で使用する運動プロトコールを立ち上げ、代表者(松本大学)と分担者(熊本大学)の研究室において同一の実験モデルが実施可能となるよう技術開発を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

SPT16発現実験の結果が良好であり、仮説どおりヒストンシャペロンによってターンオーバーが活性化されていることは明確になった。2022年度内にこれが明らかになった上でノックインマウスの作製に着手する計画であったが、ゲノム編集技術を用いて作成したことから、年度内にファウンダーマウスが得られた点は計画よりも早く研究が進行していると言える。一方で、運動トレーニングによって増えた筋核を識別する実験は予想以上に試行錯誤が繰り返され、当初2021年度に完了予定だった研究が2022年度までかかった点は進行が遅れた。しかしながら、先述した研究内容と合わせると概ね順調と判断できる。

Strategy for Future Research Activity

SPT16ノックインマウスを継続して交配し2024年度に実験実施可能にする。この過程で得られたマウスに関してもドライバーマウスを交配し、SPT16発現確認を行う。①運動期間中に増えた筋核においてヒストンシャペロンSPT16発現が増加していることならびに③運動期間中に増えた筋核において遺伝子応答性が亢進していることを明らかにする研究に関しては、本実験が現在進行中であるため、推進方策は既に定まっていると言える。

Causes of Carryover

トレーニング実験が現在実施中であるため、2022年度は単一核RNA-seq解析は実施しなかった。したがって、2023年度に繰り越し解析を実施する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 骨格筋における運動誘発性ヒストンターンオーバーとその活性化機構の検証2022

    • Author(s)
      河野史倫、小林与毅、大沢育未
    • Organizer
      第45回日本分子生物学会年会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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