2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of mobile playground equipment in urban parks
Project/Area Number |
21K18331
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
原 寛道 千葉大学, デザイン・リサーチ・インスティテュート, 教授 (30361413)
|
Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
|
Keywords | 移動式遊具 / 移動式遊び場 / プレーリーダー |
Outline of Annual Research Achievements |
墨田区を拠点に、実証検証を実施している。本取組は社会実装を含めていい同士期遊具の可能性を明らかにしようとしているため、一つの行政区を対象に、区内で幅広く活動をしている実践者とコンタクトをとり連携をして実施している。 具体的には、大型ワゴンに遊具を積載し、地域を巡る活動を予定している民間団体と連携をし、その遊具のあり方などを検討して、利用者の主体性を喚起するため、地域の子どもを集め、実際に遊具を作るワークショップを行って、利用を開始している。 また、地域へ活動が浸透することを目指し、拠点となる公園を決定して、墨田区役所の協力をえて、週1回の利用実験を始めた。さらに、公園以外の可能性も広げるため、区内小学校の校庭開放時間を活用した利用実験も始めている。 さらに、地域の子どもの遊びのニーズを把握するため、上記のような子どもの遊びに関わる民間団体に協力を得ながら、墨田区内の主要な子どもの健全育成5団体と関係を持ち、代表者や、構成員からヒアリングを行って、区内の日常的な子どもの遊びのニーズを確認している。さらに、拠点としている区内公園は、有償ボランティアのプレーリーダーが常駐する公園であり、30年間も続いている特徴ある公園である。子どもの遊びを地域で展開するためには、地域に蓄積された文脈をしっかり受け止めて展開できるように整理をしている。具体的には、プレーリーダー全員の13名にアンケートを実施し、日常的な子どもの遊びの観点で現状の把握を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本取組は、現実的な社会活動に直結することであるため、コロナ禍において子どもの遊び環境が制限されている状況があり、調査方法を工夫して主要なことは進められているが、調査活動の対象となる子ども自身が家庭から外遊びを自粛するような動きもあるため、本来であればより多くの調査ができていると思われる。
|
Strategy for Future Research Activity |
調査協力がある公園の活動も通常に戻り、地域小学校の校庭開放の制約も少なくなってきたことから、実践調査は軌道に戻ると思われる。 こうした実践調査を数多く行い、制作している移動式遊具の改変を行っていくことで、より精度の高いデーターが得られ、本研究に必要な状況を整わせることができる。 また、調査を進めていく中で、小学校高学年の子どもなど,発達年齢に合わせて遊び環境の設定を行うことが重要であることがわかってきているため、こうした焦点を定めて取り組みを進めていくこととする。
|
Causes of Carryover |
子どもの遊びを対象としているため、大規模な調査活動はコロナ禍においては差し控える状況となったため、調査実践をする際の補助者などが必要となくなり、人件費などの支出が少なくなった。
|