2021 Fiscal Year Research-status Report
Designing the social system where Art Thinking is exploited: exploring Artists in Residence in the UK and Japan
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21K18345
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Research Institution | Toyama University of International Studies |
Principal Investigator |
佐部利 典彦 富山国際大学, 子ども育成学部, 講師 (40817459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重本 祐樹 京都先端科学大学, 工学部, 講師 (60818376)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | 人と人の関わり / 滞在 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍で本研究の中心となるイギリス及びその周辺の調査に出向くことができないため、国内におけるアーティストインレジデンスに関わる施設や機関に調査に赴き、インタビュー調査を中心に行なっている。青森の国際芸術センター、県立美術館、十和田市現代美術館、三重の総合芸術センター、県立美術館、奥能登国際芸術祭、瀬戸市新世紀工芸館、エルメス財団、美濃市アーティスト・イン・レジデンス、アーティストインレジデンス小田原、大阪アーツカウンシルにてインタビュー調査を行った。その中でアーティストの作品制作、アート活動の充実や、関わる地域に起こる特徴的な出来事について特筆すべき事柄が見つかりつつある。アーティストがアーティストとしての能力を発揮するための環境やその能力が社会においてどのような影響を与えるのか?そこには、人種や職種を超えた人と人の関わりの中から生まれる現代社会にも、未来の社会にも人間らしく生きていくためのヒントがあると確信をもて始めている。これまでのインタビューで、アーティストが自分と向き合い、集中力を高めて制作をするための環境としてのレジデンス、アーティストとアーティスト、アーティストと職人が絡み合って創出するクリエイティビティ、アーティストを受け入れた地域の方々がアーティストやアーティストの動きに心を開放されたり、揺さぶられたり、繋がったりする豊かさを確認することができている。その要素を人々の実感として伝えていく必要があると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で、予定していたイギリスの調査にまだ行けてはいないが、国内での調査により、日本と海外の違いや、アーティストや職人の、社会における状況について把握することができてきているため。
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Strategy for Future Research Activity |
海外での調査が可能になりつつあるとみていて、今後、イギリスのアートカウンシル、デザインカウンシル、文部省に調査に行く予定である。その調査により、イギリス、ヨーロッパでの調査が必要と考えた場所に調査を進めていく。国内の調査でフランスのエルメスの活動にも重要な要素があると考えており、フランスのエルメス工房における調査を考えている。また、10月にはスロベニアのアーティストインレジデンスに参加する予定となっており、その活動を支援しているBMW社や主催者、参加アーティストへのインタビュー調査を考えている。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で海外調査ができなかったから
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