2021 Fiscal Year Research-status Report
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21K18351
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
宗岡 徹 関西大学, 会計研究科, 教授 (10411505)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 徹也 関西大学, 会計研究科, 教授 (70309342)
高橋 秀彰 関西大学, 外国語学部, 教授 (60296944)
植原 亮 関西大学, 総合情報学部, 教授 (40534368)
山口 聡一朗 関西大学, システム理工学部, 教授 (30413991)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | コンピュータ化 / AI(人工知能) / パラダイム変化 / コーパス / デジタルプラットフォーム取引 / 医用画像診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「手書きシステムのコンピュータ化」ではなく、「コンピュータを前提としたシステムの構築」によって、パラダイム変化が起こるのではないかという仮説のもと、コンピュータ化がパラダイムに与える影響を、社会全体あるいはそれぞれの分野で検討し、それに対する対処をどのようにするべきかを研究することを目的としている。 コンピュータ化を巡る議論では上記の違いを意識せずに行われており、文献調査において、特定の分野のコンピュータ化が「手書きシステムのコンピュータ化」にあたるのか、「コンピュータを前提としたシステムの構築」にあたるのかを批判的に検討することが必要となる。さらに、仮説の検証のため、社会システムとコンピュータの関係に係る専門家へのヒアリングを行う必要があり、様々な分野の専門家に対するヒアリングが中心的な研究方法となる。 研究代表者及び研究分担者は、それぞれの分野においてコンピュータ化についての文献調査並びにさまざまな実態調査を行い、その結果の検討を行った。さらに、深層学習、情報技術の社会への影響、哲学、工学に係る専門家4人に対し、コンピュータ化と社会への影響に関するヒアリングを行った。 その成果として、査読付き論文1編、研究代表者及び研究分担者(計4名)の共著の研究双書を発刊するとともに、3回の学会やセミナーでの研究発表を行った。 しかしながら、コロナ禍の中、その活動は国内に限られるとともに、関係学会への参加並びに発表等を行うことができない状況が続いた。特に海外の専門家へのヒアリングは全く行うことができなかった。来年度以降は、文献研究の範囲を拡大させるとともに、国内のヒアリングをさらに充実させるとともに、海外でのヒアリングを行うようにする必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の中、研究代表者及び研究分担者は、文献研究は行うことができたものの、ヒアリングについて、その時期と回数について自由に設定することができず、コロナに関する学内の規定やヒアリング先の了解を得ながら実施した。また、その成果等についての議論についても、必ずしも自由に行うことができなかった。特に、海外の専門家に対するヒアリングを全く実施することができず、次年度以降の課題となった。 その中で、査読付き論文1編、論文4編、学会発表等3回という実績を上げたものの、全体としてはやや遅れていると評価せざるを得ない。
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Strategy for Future Research Activity |
ウィズコロナに対応した、学内の規定や海外渡航の緩和状況、並びにヒアリング先の了解を得ながら、研究代表者及び研究分担者は、今後も文献研究を継続するとともに、国内外の専門家に対するヒアリングを積極的に行い、研究発表や論文執筆等を進めることといたしたい。また、パラダイム変化は、「コンピュータ化」のみならず「コロナ禍」も大きな影響を与えており、その両者がどのように影響を与えているか、その対応について研究することが必要となった。パラダイム変化の態様を詳細に観察に、両者の影響を冷静に見極めるとともに、コロナ禍の与える影響が「手書きシステムのコンピュータ化ではなく、コンピュータを前提としたシステムの構築によってパラダイム変化が起きる」という仮説にどのような影響を与えるのか、両者の関係についても研究していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の中、国内ヒアリングが制限され、海外ヒアリングが全くできなかったため。 ウィズコロナを前提とした学内規定や、海外渡航制限の状況、ヒアリング先の了解等を勘案しながら、来年度以降、積極的にヒアリング(国内、特に海外において)を行うようにする。
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Research Products
(8 results)