2023 Fiscal Year Research-status Report
A Study of Implicit Bias in Linguistic Information and its influence in Legal Settings
Project/Area Number |
21K18369
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
堀田 秀吾 明治大学, 法学部, 専任教授 (70330008)
|
Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2025-03-31
|
Keywords | 法言語学 / 潜在的バイアス / 法と言語 / 法と心理 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、研究目的①法コンテクストにおける言語表現に見られる潜在的バイアスを含んだ言語情報の同定、および②法コンテクストにおける判断・意思決定・行為に与える影響の解明に向けて、社会文化的前提を含んだ文脈によるプライミングとその影響に関する調査を行うために、文献調査や予備実験などを行った。予備実験に関しては、画像や音声を用い事象関連電位を用いた脳波実験を行う準備を進めてきたが、実験機器の問題や実験場所の確保の問題があったため、スムーズに実験のフェーズに移行することができなかった。また、実験用刺激の作成を、試行錯誤しながら行ったが、いくつか問題が浮上してきたため、現在改善すべく、追加で資料収集を行っているところである。以上の作業は、本来であれば2023年度内に完遂できる予定であったが、少々遅延しているため、2024年度も引き続き行っていく予定である。研究計画で年度ごとに予定していた作業については少々遅れ気味であるため、研究成果の公表には至っていないが、実験が行われる2024年度には関連学会や機関誌で精力的に研究成果を公表していく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
資料収集はほぼ順調に進んでいるが、実験用計測器具に不具合が発生したり、プログラムがうまく作動しなかったりした関係で、実験がスムーズに実施できなかったことが最大の原因である。2024年度は、この遅れを取り戻すべく、注力していく。
|
Strategy for Future Research Activity |
実験用の部屋を確保できることを前提に、2024年度は研究計画書に記載されている実験を実施していく。
|
Causes of Carryover |
2023年度は実験が実施できなかったため、謝金等として用意した金額を中心に多額の残額が残ってしまったが、2024年度に行う実験・調査で使用する。
|