2023 Fiscal Year Research-status Report
移民政策への国家誌的アプローチの構築ー翻訳者としての行政職員に注目して
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21K18398
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
長坂 格 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (60314449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上水流 久彦 県立広島大学, 公私立大学の部局等(庄原キャンパス), 教授 (50364104)
高畑 幸 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (50382007)
河本 尚枝 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (50403499)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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Keywords | 移民政策 / 国家誌 / 翻訳者 / 移民的背景を持つ行政職員 / 地域おこし協力隊 / 母語支援員 |
Outline of Annual Research Achievements |
代表者である長坂は、昨年度に引き続き、分担者である高畑とともに、自治体への聞き取り、および21年度末に実施した「地方自治体における外国籍・外国ルーツ職員の雇用実態調査」の分析を継続した。関東地方の2自治体への訪問調査では、自治体がネパールやベトナムの都市と連携協定を結び、介護人材を受け入れる事業を展開するなど、特徴的な取り組みのなかでの外国籍職員の雇用について聞き取りを実施した。分担者である上水流は、北海道稚内市・妹背牛町、宮城県大崎市等で外国籍の地域おこし協力隊隊員及び担当課職員に聞き取り調査を行った。また、中山間地域にある広島県世羅町の多文化共生の施策についても調査を行った。分担者である河本は、異なる地方を管轄する中国帰国者支援交流センターの職員のうち生活相談などを担当している職員に対面およびオンラインで聞き取り調査を行った。研究協力者である本間は、関西地方の母語支援員についての調査を継続した。母語支援員であることが移民コミュニティでどのような意味を持ち、また、移民コミュニティからどのような役割が期待されているのかについて聞き取りを実施した。 研究グループ内で成果発表について継続的に情報交換を重ねた結果、代表者である長坂が所属する大学の出版助成に応募することとした。その結果、11月末に出版助成を得ることができた。3月に次年度の出版に向けて出版企画書を提出し、各自が補充調査および準備をすることとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により、調査実施が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を延長して補充調査を行いつつ、研究会を開催し、研究のまとめを行う。
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Causes of Carryover |
2021年度と2022年度はコロナ禍で現地調査が進展しなかったため、2024年度まで研究期間を延長した。補充調査、および研究のまとめとなる出版のための準備を行うとともに、口頭での発表も行う計画である。
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