2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of remote teamwork competency and its evaluation scale incorporating astronaut training
Project/Area Number |
21K18445
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
湊 宣明 立命館大学, テクノロジー・マネジメント研究科, 教授 (30567756)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | 宇宙飛行資源管理 / チーム行動能力 / 遠隔環境 / リモートワーク / オンライン訓練 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、集団内で個々の作業に相互依存性がある状況下でのチームワークの効率性に焦点を当て、特に遠隔環境での協調作業を前提に、宇宙飛行士訓練をモデルとしたシミュレーション訓練を実装し、その効果を検証することを目的とした。本研究で開発された訓練は、NASAが宇宙飛行士向けに開発したMoon Base Tabletop Simulation(MBTS)に着想を得たもので、遠隔地でのチーム行動能力の向上を目指している。訓練では、参加者が物理的に隔離され、音声通信のみを利用して資源制約や時間制限の中で共通目標達成を図り、緊急事態への対応能力を養う。 MBTS訓練は参加者を物理的に隔離する必要があるため、訓練の量的拡大に課題があった。本研究ではこの問題を解決するため、オンライン環境でMBTS訓練を再現可能なWEBアプリケーションを開発し、ビデオ会議アプリケーションのブレイクアウト機能と組み合わせて仮想の隔離環境での訓練を実装した。このアプローチにより、物理的隔離部屋が不要となり、より大規模かつ低コストでの訓練が可能となった。 2023年度には、開発したシミュレーション訓練の効果検証を目的として、フランスのISAE/SUPAEROで96名の学生に対し計4回のシミュレーション訓練を実施した。研究成果は国際学術誌Journal of Evolving Space Activities(JESA)にて査読論文として採択されている。さらに、日本語及び英語のトレーニングマニュアルを加筆・改訂し、研究成果の普及促進を図った。 リモートワークやオンライン教育が普及する現代社会において、本研究は遠隔環境におけるチームワークを効率的かつ低コストで向上させる新たな訓練手法を示した。研究成果物である遠隔チーム行動能力訓練が広く普及することにより、リモートワークやオンライン教育の質の向上に貢献することが期待される。
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[Journal Article] Application of Astronaut Training for Building Remote Teamwork2023
Author(s)
Minato, N., Sakurai, R., Kito, K., Sasazawa, K., Fukushima, T., Yamagata, K
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Journal Title
Journal of Evolving Space Activity
Volume: 1
Pages: 1-10
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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