2021 Fiscal Year Research-status Report
プロボノと協働する地域包括ケアシステム構築に向けた基礎的研究
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21K18471
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
野中 久美子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 主任研究員 (70511260)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 洋史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (00565137)
藤原 佳典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50332367)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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Keywords | プロボノ / 勤労者 / ボランティア / 地域活動 / 継続要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
プロボノワーカーへのプレインタビュー調査により、プロボノ経験が現役勤労者の地域活動参加意欲を高め、参加行動に繋がる可能性が示唆された。そこで、2021年度はこの仮説検証を目的としたNPO法人サービスグラントに登録したプロボノワーカー対象としたWeb形式の質問紙調査を実施した(調査実施時期は2021年12月15日~2022年1月末日)。同調査では、プロボノ継続要因、およびプロボノ経験が生み出す仕事面と私生活面の効果とその関連要因を明らかにすることも目指した。対象者の選定基準は、サービスグラント登録後に1回でもプロボノプロジェクトに参加し、かつサービスグラントからのメールマガジン受け取り可としている2,724名である。主な質問項目は、対象者の属性、プロボノ参加経験に対する感想、プロボノ活動時の役割葛藤など活動に対する評価、プロボノ実施前と実施後の地域活動に対する参加意向と参加状況、プロボノ活動の仕事面と私生活面での効果(主観的)である。Webアンケート調査には840名から回答を得た(回収率は30.8%)。アンケート調査で得た結果を、サービスグラントが有する登録情報(プロボノ参加回数、居住地域、プロボノ参加動機)と結合し、プロボノ経験による効果の関連要因を検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画では、2021年度はプロボノワーカーへのインタビュー調査を実施し、質問紙調査は2022年に実施予定であった。しかし、質問紙調査を2021年度に実施できたことにより、調査結果に基づく深掘り調査にも取り組める。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、アンケートデータの分析をすすめ、プロボノが勤労者ボランティアにもたらす効果およびプロボノ継続要因を詳細に分析する。また、データ分析より得た結果についての知見を深めるためのインタビュー調査を実施する。
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Causes of Carryover |
2021年度に予定していたインタビュー調査が2022年度に実施することになったため、そのためのサービスグラントへの委託費やインタビュー調査費、および調査員の人件費が2022年度に繰り越された。
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Research Products
(1 results)