2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K18516
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
多川 孝央 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 准教授 (70304764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 洋一 仁愛女子短期大学, 生活科学学科, 教授 (20340036)
山川 修 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (90230325)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | SEL / 自律神経 / 心拍変動 / ウェアラブルセンサ |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度には、コロナ禍の影響により当初計画していたウェアラブルセンサによる中規模の集団を対象としたデータ収集の実践を行うことはできなかった。しかし、オンライン授業環境を対象として、被験者の映像をもとにウェアラブルセンサと同様に心拍データを収集するシステムを試用し、そのような映像ベースの情報収集に基づいて心拍変動状態の計算から自律神経の状態すなわち心的状態と心的特性を推測するシステムについて、教育実践での活用および運用を想定した検討を行うことが出来た。このようなシステムはデータ収集あるいは計測の精度にかかわる制約が多く、また分析のための映像データの収集と蓄積にはプライバシーに関わる問題が多いことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究計画は集団を対象として教室あるいはそれに準ずる環境でウェアラブルセンサにより被験者の心拍に関する生体データを収集し、あわせて心的状態に関するアンケートを行うことを基礎としている。しかし、2021年度も新型コロナウイルス感染拡大防止のために、教室環境でのデータ収集を行うことが出来なかった。このため本研究計画は当初予定していたよりも進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は新型コロナウイルス感染の様子が前年よりも穏やかになる様子が見られるため、データ収集と分析を積極的に行い研究を進捗させる。すでに2021年度中に次年度に向けて協力者を募り、ウェアラブルセンサによるデータ収集を行う対象の授業を増やすことが出来る目処を立てることができた。並行して、今年度に行った映像ソースによるデータ分析をこのウェアラブルセンサの分析に援用・併用する方法論も検討する。
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Causes of Carryover |
当該年度にはデータ収集および分析のための機器の整備、研究組織に属する各分担者の所属大学における授業環境でのデータ収集、および研究発表のための出張を予定していた。しかし、コロナ禍のために予定していた現地におけるデータ収集を断念することとなり、また国際会議での発表や情報収集のための出張も行わなかった。これらについては次年度に実施することを想定しており、当該年度の未使用額はこれに宛てることを計画している。
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Research Products
(8 results)