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2023 Fiscal Year Research-status Report

特別な教育的ニーズに関する新たな教職必修科目への〈生活-文脈〉の視点の導入

Research Project

Project/Area Number 21K18519
Research InstitutionGunma Prefectural Women's University

Principal Investigator

宮内 洋  群馬県立女子大学, 文学部, 教授 (30337084)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松宮 朝  愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (10322778)
新藤 慶  群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (80455047)
打越 正行  和光大学, 現代人間学部, 講師 (30601801)
Project Period (FY) 2021-07-09 – 2025-03-31
Keywords〈生活-文脈〉理解 / 特別な教育的ニーズ / 教職必修科目 / 外国籍児童・生徒 / 子どもの貧困
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の理解を、私たちの共同研究による独自の「〈生活-文脈〉理解」の観点から深化させることと、さらに、その知見と方法を新たな教職必修科目に導入することによって、教職を目指す学生の子ども理解と支援の力を伸長させることである。
教育職員免許法及び同法施行規則が改正され、新たに「特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解」の事項が含まれた。対象となる子どもの理解とその支援について、私たち研究グループが継続している「〈生活-文脈〉理解」の視角を基盤とした調査研究の成果を導入することによって、教職課程での生きた学びをさらに深めていけるような教育実践方法の開発と教材作成を目的とする。
本研究の独自性にもかかわるが、各メンバーによるフィールドワーク及び社会調査が基本となる。メンバー全員による対面状況の研究会を定期的におこない、【各自のフィールドワーク→研究会における議論と振り返り→各自のフィールドワーク→研究会における議論と振り返り→・・・】というサイクルによって、本研究を進めている。このようなサイクルを繰り返すことによって、各自のフィールドワーク及び社会調査のブラックボックス化を避けることができると考えられる。
これまでの研究成果の社会還元を意図して、2023年9月12日に愛知県立大学において、〈生活-文脈〉理解研究会主催シンポジウム「生涯発達と〈生活-文脈〉理解」を開催することができた。さらに、本研究の根幹となる「〈生活-文脈〉理解」についての図書を具体的にまとめ、次年度に出版することができる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究グループにおいては、各々のメンバーがそれぞれのフィールドにおいて工夫をこらしながら理解を進めるとともに、概ね一ヶ月に一度程度は、主に対面によって、各々の研究成果の発表をするとともに、教科書の完成に向けて準備をおこなった。対面による研究会によって、本研究の成果の理解がさらに進んだと言える。
さらに、これまでの本共同研究の成果の社会還元を意図して、2023年9月12日に愛知県立大学において、〈生活-文脈〉理解研究会主催シンポジウム「生涯発達と〈生活-文脈〉理解」を開催することができた。そして、本研究の根幹となる〈生活-文脈〉理解についての図書を具体的にまとめることができた。この図書は、学生を主な対象としているために、上記のようなシンポジウムを開催することができたため、具体的に内容の理解度をはかることができた。ただ、研究代表者の宮内が入院を余儀なくされたので、図書の刊行が遅れてしまい、研究期間を一年延長することになった。

Strategy for Future Research Activity

上記で述べたように、本研究の根幹となる〈生活-文脈〉理解についての図書を具体的にまとめることができた。しかし、研究代表者の宮内が入院を余儀なくされたので、図書の刊行が遅れてしまい、研究期間を一年延長することになった。
今後はこの研究成果の社会還元に努めると同時に、この図書の続編完成に向けて、迅速に取り組む。

Causes of Carryover

本共同研究の成果の社会還元を目的として、研究成果報告書の刊行を計画していたが、研究代表者の予期せぬ長期入院のために計画が遅れてしまい、次年度に刊行となってしまったために、その分の予算を次年度に繰り越した。

  • Research Products

    (12 results)

All 2024 2023

All Journal Article (4 results) (of which Open Access: 4 results,  Peer Reviewed: 3 results) Presentation (4 results) (of which Invited: 1 results) Book (4 results)

  • [Journal Article] 地域コミュニティの実践と地域社会学の方法論(下)2024

    • Author(s)
      松宮朝
    • Journal Title

      人間発達学研究

      Volume: 15 Pages: 139-149

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 高等学校に在籍する外国人生徒の実態に関する基礎資料 ―政府統計を組み合わせた分析をもとに―2024

    • Author(s)
      新藤慶
    • Journal Title

      群馬大学教育実践研究

      Volume: 41 Pages: 187-198

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] コロナ禍以降の調査実習・調査研究の展開可能性2023

    • Author(s)
      松宮朝
    • Journal Title

      現代社会学研究

      Volume: 36 Pages: 59-76

    • DOI

      10.7129/hokkaidoshakai.36.59

    • Open Access
  • [Journal Article] パシリとしての参与観察――つかえる部外者から、つかえない内部関係者へ2023

    • Author(s)
      打越正行
    • Journal Title

      理論と動態

      Volume: 16 Pages: 32-50

    • DOI

      10.51112/16/32

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 都市の農の活動における共同耕作とコミュニティ形成2023

    • Author(s)
      松宮朝
    • Organizer
      東海社会学会
  • [Presentation] コミュニティ実践のアクションリサーチをめぐる葛藤と展開可能性2023

    • Author(s)
      松宮朝
    • Organizer
      日本社会学会
  • [Presentation] 外国につながる子どもの困難と地域社会の新たな関係:子どもの日本語能力と進路保障をめぐる地域社会の現状を通して2023

    • Author(s)
      新藤慶
    • Organizer
      地域社会学会第48回大会
    • Invited
  • [Presentation] 夕張・笠嶋一日記から読み解く炭鉱労働運 動―「方法としての生活史」の視点から2023

    • Author(s)
      西城戸誠・新藤慶・玉野和志
    • Organizer
      第96回日本社会学会大会
  • [Book] The Bottom Worker in East Asia2023

    • Author(s)
      Hideo Aoki and Tomonori Ishioka(eds.)
    • Total Pages
      316
    • Publisher
      Brill
    • ISBN
      978-90-04-67822-4
  • [Book] 健康と社会・生活2023

    • Author(s)
      平野かよ子・本多敏明・松宮朝
    • Total Pages
      212
    • Publisher
      メディカ出版
    • ISBN
      978-4-8404-7835-9
  • [Book] 芦別――炭鉱〈ヤマ〉とマチの社会史2023

    • Author(s)
      嶋﨑尚子・西城戸誠・長谷山隆博編
    • Total Pages
      340
    • Publisher
      寿郎社
    • ISBN
      978-4909281562
  • [Book] 沖縄の生活史2023

    • Author(s)
      沖縄タイムス社編
    • Total Pages
      880
    • Publisher
      みすず書房
    • ISBN
      978-4622095989

URL: 

Published: 2024-12-25  

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