2023 Fiscal Year Research-status Report
子どものワクワクに働きかける健康を目的としない新しい身体活動促進アプローチ
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21K18521
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
山北 満哉 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (40582143)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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Keywords | 身体活動 / 運動遊び / 仕掛け / こども / 小学校 / 介入研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、子どもの「やりたい」や「ワクワク」に働きかけ、運動に無関心な子どもも、つい動きたくなる「仕掛け」を開発し、小学校を対象とした介入研究によりその効果を検証することを目的としている。 2023年度は、昨年度までに収集した子どもがワクワクし、やってみたいと思う要素(行動インサイト)、及び既に社会で実装されている運動行動に繋がる「仕掛け」の共通要素(選択行動、挑戦、音楽の演奏など)をもとに、小学校において実施可能な仕掛けのアイデアを複数考案した(音の鳴るパイプや既にある遊びやゲームの巨大化、おみくじなどの偶然性を利用したチャレンジなど)。 また、本研究の対象である甲州市において身体活動の促進に繋げる取組として行ってきた10年間の骨強度調査の取組内容を整理した。その結果、具体的な数値目標を設定し、達成に向けた取組を行うことが課題ではあるが、骨強度調査の取組によって高い到達度で子どもたちへ健康教育を提供できる可能性が示された。加えて、仕掛けを含む子どもの身体活動を促進する環境要因をまとめ、子どもの身体活動を高める環境づくりの重要性を報告した。 本研究の実施については、対象機関である甲州市の教育長、及び健康増進課、教育総務課の担当者が参加する会議にて、本研究の主旨、計画及び実施方法の説明と依頼を行い、了承と理解を得た。しかしながら、2023年度中の介入研究の実施ができず、研究期間を延長することとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の収束が未定であり、前年度までに学校における介入計画、実施を積極的に進めることができず、研究期間内での介入研究の実施ができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は小学校において実施可能な「仕掛け」を開発・作成し、協力校を対象に「仕掛け」導入による介入研究を実施する。
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Causes of Carryover |
当初予定していた研究期間内での介入研究の実施ができず、研究期間の延長を行ったため、介入研究の実施運営費用を使用することができず、次年度使用額が生じた。 次年度分として請求した助成金については、「仕掛け」の開発・作成に関わる費用や身体活動量測定に必要な活動量計、及び介入研究の実施運営費用、研究成果の作成、公表費用として使用する。
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