2022 Fiscal Year Research-status Report
数学教師のメチエ(仕事・専門性):日本・スイス・スウェーデンの国際比較を通して
Project/Area Number |
21K18532
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
宮川 健 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30375456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大滝 孝治 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (90750422)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | 数学教育 / 教師教育 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,数学教師が授業準備などで用いる様々な資料(リソース)とその扱いについての日本・スイス・スウェーデンの国際比較分析を通して,教科指導に固有な日頃の授業にかかわる教師の仕事・専門性を理解し問い直すことである.本研究の目的を達成するために,日本・スイス・スウェーデンの三ヶ国において,日頃の授業準備で用いる様々な資料(リソース)とその扱いについて,各国の数学教師からデータを収集するとともに,各国の研究協力者とともに国際比較分析を進め共同研究を推進することを計画していた.しかしながら,新型コロナウィルス感染症の影響により当該国を訪問する計画が立てられず,データ収集が予定通りに進んでいない.そのため,計画を変更して日本,スイス,スウェーデンそれぞれに関わってできる範囲での研究を進めている.具体的には,日本では,高等学校の数学教師に協力のもと,日々の授業準備に関するデータを収集するとともに,そこにいかに教師の知識や技能,専門性を特徴づけることができるのか検討した.スイスとの共同研究については,これまでの関連データの分析をもとに論文2本の作成を進めた(1本投稿中,1本執筆中).スウェーデンとの共同研究については,数学教師が授業準備等のために利用するリソースとして教師向けの商業雑誌についての調査を進め,日本とスウェーデンで教師に求められる専門性がどのようなものか酷さ比較分析を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の影響により当該国を訪問する計画がいまだ立てられていない.そのため,当該年度はそれに代替する分析等を進めたものの,プロジェクトの進捗はやや遅れていることは否めない.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,最終年度ではあるが,新型コロナウィルス感染症の影響も弱まり,海外渡航制限の緩和が見込まることから,当初計画していた海外でのデータ収集と共同研究などを推進する.
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Causes of Carryover |
本研究は,スイスやスウェーデンに訪問しデータ収集や共同研究者との研究を進めることを想定していたものの,新型コロナウィルス感染症の影響により当該国を訪問することができなかったために次年度使用額が生じた.来年度は海外渡航制限の緩和が見込まれることから,そこで次年度使用額を使用する予定である.
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