2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of the Innovative support program centered around educational municipalities and family through mouth muscle training
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21K18542
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Research Institution | Sanyo Gakuen University |
Principal Investigator |
上地 玲子 山陽学園大学, 総合人間学部, 准教授 (40353106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井手 友美 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90380625)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | クチトレ / 口腔機能低下 / 特別支援学級 |
Outline of Annual Research Achievements |
少子高齢化社会が延伸する我が国においては、子どもたちの健全な発達と成長を社会全体で支えることが極めて重要である。発達障がい児は増加傾向にあり、地域において医療、教育、保健、福祉の連携による早期及び切れ目のない継続的な支援を受けることが必要で、自治体と教育現場、医療の連携による対策が急務であるが、現状はそれらの連携は容易ではない。そこで今回の研究では、これらを解決する手段として、口腔機能低下を改善するための口腔周囲筋トレーニングプログラム(以下,「クチトレ」)を実施することによって新たな特別支援教育の実証を行う。 岩見沢市教育委員会の協力により,岩見沢市内の小中学校特別支援学級に在籍する児童生徒を対象に実施した。対象となったのは,小学校14校(特別支援学級在籍児童133名),中学校8校(在籍生徒72名)であった。2021年3月に,対象となる保護者に対して「クチトレフォーラム」の案内をし,口腔機能低下を改善するための訓練である「クチトレ」について説明会を行った。 その結果,保護者から同意が得られたのは以下の通りである。小学校13校(72名:男子52名,女子20名)であり全体の54%,中学校6校(27名:男子19名,女子8名)であり全体の38%であった。 口腔周囲筋トレーニングプログラムはクチトレプラスを用いて、1日1回3分間のトレーニング (クチトレ) を行うものであり,クチトレコーディネーターが特別支援学級担任へ実施方法を指導し,担任が在籍する児童生徒への指導を行うものである。 効果検証を行うために,クチトレを開始する前に,岩見沢市立教育研究所のコーディネートのもと,同意の得られた児童生徒の担任(小学校43名,中学校10名)を対象に半構造化面接によってVineland-II適応行動尺度を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
岩見沢市教育委員会による指導体制のもと,対象校となる管理職をはじめ,特別支援学級の担任への理解を促す取り組みを実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染症蔓延の影響によって,口腔周囲筋トレーニングプログラムの継続が困難になる状況である。 そのため,継続できた児童生徒の発達的変化を確認することとする。 また,実施しているものの,回数が少なかったり,正しく実施できていない場合がないかを確認して検討する。 継続が難しい場合は,どのような支援があれば継続が可能であるのかについて検証することとする。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症のまん延により,移動や活動の制限が生じたために,旅費が生じなかったためである。
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