2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of the Innovative support program centered around educational municipalities and family through mouth muscle training
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21K18542
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Research Institution | Sanyo Gakuen University |
Principal Investigator |
上地 玲子 山陽学園大学, 総合人間学部, 准教授 (40353106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井手 友美 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90380625)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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Keywords | ダウン症 / 発達障がい / 知的障がい / 口づくり / クチトレ / 口腔周囲筋訓練 / オンライン指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では発達障がいまたは知的障障がいのある本人と保護者の両者に口腔周囲筋の訓練を行い、口腔周囲筋の訓練が本人の成長にどのような影響があるのかを検証する。また、生活年齢で指導内容にどのような工夫が必要であるのかを明らかにするため、生活年齢で3つのグループに分け(小学生、中高生、成人)、それぞれについて適切なプログラムを検証する。 対象者は,発達障がいまたは知的障がいの診断を持つ小学生、中高生,成人である。方法は,1回3分の口腔周囲筋訓練を1日4回、3か月間継続実施する。評価は,開始前と3ヶ月後の比較し,評価項目は以下のとおりである。体の変化(口、姿勢、表情)、睡眠の変化(睡眠アンケート)、行動の変化(VinelandⅡ)、実施状況の記録である。口腔周囲筋訓練を3か月間継続実施した後,保護者に対して実施期間中の変化についてインタビューを通して情報を収集し,評価を行う。その後,指導体制の見直しを行い、特性に必要な具体的な介入方法について最終的な解析を行う。障がいの特性にあわせた個別プログラムを作成し、家庭および本人がかかわる施設等へ配布・助言を行う。 指導方法は,定期的なオンラインカメラを使用して実施している。グループレッスンは週3回,個別レッスンは必要に応じて行っている。自由に出入り可能なグループレッスン(4~5人)であり,参加者は互いの口腔周囲筋訓練の様子を知ることができるために,励ましあいながら,回数を重ねるごとに対人コミュニケーション力が向上する効果が得られている。個別レッスンでは,個々のニーズや特性に応じたスキルアップを行い,本人の精神的成長を促している。対面ではなくても,オンラインで個別やグループレッスンは継続実施するうえで,効果が得られている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナの影響により,当初予定していたフィールドにおいて実施することが困難となっていたが,新たなフィールドによってオンラインで指導するプログラムを構築して進めることとした。 オンラインによる知的障がいおよび発達障がいのある者に対する指導方法を考案し,成果を出すことができている。
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Strategy for Future Research Activity |
1回3分の口腔周囲筋訓練を1日4回、3か月間継続して実施していることを確認したのちに,実施後の検査を行う。 継続して実施ができていない場合は,実施するようにオンラインを通じて指導を行い,3か月間続けることができるように支援をしていく。 実施が困難なケースにおいては,困難である要因等についてヒアリングを行ったうえで,検査を行い,継続して訓練を続ける事が出来た者との比較検討を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の影響により,当初予定していたフィールドでの実施が困難となり,また感染を予防するためのプログラムを新たに構築する必要が生じたため,次年度使用額が生じた。
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