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2023 Fiscal Year Research-status Report

嗅覚刺激による乳幼児の発達への影響-匂いの絵本作成-

Research Project

Project/Area Number 21K18543
Research InstitutionDaiichi University, College of Pharmaceutical Sciences

Principal Investigator

西地 令子  第一薬科大学, 看護学部, 教授 (30413636)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 園田 和子  第一薬科大学, 看護学部, 准教授 (10583479)
古田 豊子  大阪青山大学, 健康科学部, 非常勤教員 (00784597)
栗原 はるか  第一薬科大学, 看護学部, 助教 (80614594)
田岡 晃子  大阪青山大学, 健康科学部, 助教 (40959607)
名村 駿佑  第一薬科大学, 看護学部, 助教 (20964969) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2021-07-09 – 2025-03-31
Keywords嗅覚刺激 / 発達 / 乳幼児 / 絵本
Outline of Annual Research Achievements

研究期間は令和4年10月~令和6年2月末までの集計では,研究同意者は206人,匂いの絵本郵送後の回答を得た実人数136人(66.0%),延212人から有効な回答を得ている.倫理的配慮として,大学の倫理委員会の承認を得て研究を開始した.以下,現在までの結果の概要である.延212人(男103,女109,月齢範囲:6ヶ月~1歳6か月)においては,「匂いの絵本に興味を持った」の回答は176人(83.0%),絵本後に「児の変化があった」は115人(54.2%)であった.週2回以上絵本を見ると回答した者はそれ以外と比較して「児の変化あり」の回答率が有意に高かった.
好きな匂いの有無は,「有」が137(64.6%)で,好きな匂いの種類(複数回答)は,「りんご(95)」,「桃(51)」,「ラベンダー(45)」の順であった.嫌がる匂いの「有」は28(13.2%)で,「ラベンダー」と「ミント」が13で同数だった.好みの匂い「有」は,月齢が上がるにつれ高い傾向があり,月齢が高い方が低い方より有意に多かった.好きな匂いの「ジャスミン」と「ミント」は月齢の上昇に伴い高くなる傾向はあったが有意差はなかった.
乳幼児の8割以上が匂いの絵本に興味を持ち,5割以上の児に変化がみられた.これら絵本に触れる回数との関連性が示された.また好きな匂いは,月齢が上がるにつれ多くなる傾向が示された.好きな匂いでりんごが最も多かったのは,果物の中でも乳児に食べさせる第1選択とされ,日常的に触れている匂いが要因として考えられる.一方,日常的に触れていないジャスミン等は月齢があがるに伴い触れる機会や匂いの弁別力の発達と考えられた.2023年発表以外に、次年度は第20回日本疲労学会で発表する.嗅覚刺激と発達のとの関連性については,研究途中ではあるが,第83回日本公衆衛生学会にて発表予定である.これの内容は論文化し発表を考えている.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

下記の理由で送れている。(1)研究倫理審査の承認を頂くまで約1年要したことで(返答も3ヶ月~6ヶ月要したこともある。)(2)研究開始が2年目10月となったが、研究開始後、一時期の研究協力者の応募は順調であった。しかし、その時期をピークに協力者の応募が急に減少し、現在はほぼない。(3)領域の教員の急な休職により、研究に費やす時間がほぼなくなった。補助員も要求したが上司の許可が下りなかった。このため、研究についても最低限のフォローメールにととまざる得なかった。(4)フォローメールへの返答も年齢が上がるにつれて回答がないものが多くなった。
以上のことから、研究協力者には研究の意義を再認識をして頂く必要を感じている。

Strategy for Future Research Activity

①上記の理由のため、1年延長して研究を継続することの許可を頂いた。対象者の拡大も視野に入れていたが、実質的に研究活動できている研究者は2名であり、新規対象者の獲得はかなり難しいと考えられる。
②フォローメールの数の減少については、新たに対象者に研究の意義と粗品を送り、対応する予定である(1回目通知は既に終了)。
③広報の強化として郵便局におけるポスターの掲示依頼(有料)を検討中である。
④1歳6ヶ月と3歳の2つをプロトコールにしているため、1歳6ヶ月のアンケート集計結果により、嗅覚刺激と発達の関係性が検証できる。
⑤残り1年で3歳までの影響を検証することは難しいかもしれない。本を活用して新たな研究戦略も必要であると考えられる。

Causes of Carryover

理由として、①1年以上計画が遅れたこと、②研究協力者が予想外に増えないこと、③研究者の分野の欠員(報告済)のため、研究・教育業務が大幅に増えたことで研究に専念す時間の確保が困難であったこと、以上により発表等できず、特に旅費の使用ができていない。
今後は、第1に研究協力者へのこの意義等を再度通知してアンケートの協力を依頼するとともに(4月末第一回の依頼書は粗品(「絵本」)と共に送付済)、第2に広報の方法に追加を加えて少しでも対象者が増加を図っていく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 乳幼児における嗅覚刺激「匂いの絵本」の影響―第1報―2023

    • Author(s)
      西地令子 園田和子 古田豊子 田岡晃子 栗原はるか
    • Organizer
      第25回日本健康支援学術大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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