2023 Fiscal Year Annual Research Report
Emerging of social category in infamts
Project/Area Number |
21K18566
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
板倉 昭二 同志社大学, 研究開発推進機構, 教授 (50211735)
|
Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
|
Keywords | 社会的カテゴリ / 機能的カテゴリ / 母子インタラクション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトは、乳児における社会的カテゴリの形成のプロセスやメカニズムを明らかにすることを主たる目標とした。人は,1個人でありながら,多様な社会的カテゴリの対処するために振る舞いを変えることができる. 最終年度は,リーダーシップの理解を中心に社会的カテゴリの形成を検討した.リー ダーシップは、集団の力学を形成し、協力を促進し、集団行動を促進する上で重要な役割を果た すため、人間の社会生活や行動の基本的な側面である.本研究では,アニメーション刺激を用い,21カ月齢 の乳児を対象に,本研究では、乳児は、命令を出すエージェントがリーダーとして特徴づけられた場合には、そのエージェントが不在であっても、エージェント集団が命令に従うことを期待するが、尊敬に基づく権力ではなく恐怖に基づく権力を示すいじめっ子として特徴づけられた場合にはそうしないことがわかった。まだ,サンプル数が少ないので今後の検討が必要である. 本研究プロジェクトの全体的な成果としては,インタラクションの文脈や社会的役割の文脈での社会的カテゴリ形成の理解について検討を行ったことである.①Still Faceパラダイムにおける母子インタラクション中に、コミュニケーションロボットを導入し、インタラクションの変化や母子の反応の変化を記録した。その結果、ロボットが介入した場合に、心拍やストレス度が高くなった。②リーダーシップに相応しいキャラクターを特定する可能性が示された.すなわち,リーダーになるべきキャラクターとそのリーダーをフォローするキャラクターのカテゴリの理解の可能性が示された.
|