2023 Fiscal Year Research-status Report
マイクロ光周波数コムによる超低位相雑音THzキャリア発生
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21K18726
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
久世 直也 徳島大学, ポストLEDフォトニクス研究所, 准教授 (50852258)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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Keywords | 光周波数コム / THz / 位相雑音 |
Outline of Annual Research Achievements |
去年度までに2波長自己遅延ヘテロダイン干渉計(two-wavelength delayed-self heterodyne interferometer: TWDI)を使って長尺ファイバーにマイクロコムを安定化することで、マイクロコムの繰り返し周波数の低位相雑化、ならびに低位相雑音THz波発生に成功した。しかし、低位相雑音と引き換えにシステムの複雑性が増加した。そこで、簡易的な方法としてAvoided Mode Crossing (AMX)を利用する手法を提案し、数値計算で原理実証を行った。提案手法では結合共振器系を使うことでAMXの位置と強さを調整する。さらに、実験による原理実証の準備として、結合共振器系における共鳴周波数の基本特性の評価と、結合共振器系からのマイクロコム発生を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マイクロコムの新規低雑音化手法を考案し、数値計算による原理実証に成功したため。
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Strategy for Future Research Activity |
AMXを利用する手法の実験的な原理実証を進める。具体的にはAMXが起きる共鳴周波数モードを変えることでマイクロコムの光スペクトルが変化し、それによりマイクロコムの位相雑音が低減かどうかを確認する。
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Causes of Carryover |
理由:今年度は数値計算による原理実証の期間があり、実験による原理実証実験に必要な部品の選定に時間を要したため。 計画:実験による原理実証に必要なファイバー部品や光学機器に使用する予定である。
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